8/pLanet!! + 2_wEi 今週はこれを聴け!! #4
8 beat story♪ = エビスト3周年、おめでとうございます。
今回スペシャルイベントが開催されて初めてエビストのイベントを見たという方も多いのではないでしょうか。
イベントの感想はさておき、5thライブ+リクエストライブ開催が発表されたことですし、今の段階で「これやるんじゃない?」と思う曲やおすすめの曲をいくつか紹介します。
その前に、YouTube公式チャンネルでリリースされている全曲を試聴できます。ライブのダイジェスト映像も!
ごく一部除き配信サイトで入手できるので是非ダウンロードしてフルを聴いてみてください。
8/pLanet!!
1.TRICK OR BLOOD
5thライブは10月。10月といえばそうです、ハロウィーンの季節ですね。吸血鬼の愛がテーマのハードでドラマティックな楽曲です。ただこういう曲を歌っても8/pLanet!!らしい可愛らしさを感じるのはボーカルのバランスやメロディの作り込みがあると思います。
昨年10月にChara1という外部イベントで披露されましたがフルメンバー8人ではまだ。
ハロウィーンといえば Halloween☆Night も。より楽しい楽曲です。
2.ホントの気持ち
3rdライブ(2017.11)よりも前にリリースされましたがライブ初披露がまだ。『Thousand Emotions』という5thライブタイトルはまさにエモーションということで、ある程度の構想があって『Remember』とともにこのピュアな佇まいの曲を温存したのではないでしょうか。こういう言い方はあまり好きではないのですが、5thではエモ散らかるような演出やセットリストが組まれる、そんな気がします。
2ndライブで『Sweet』『Bitter』の2本立てでやって以降、セットリストは曲数の多さを活かして、何らかのコンセプトに沿って組まれているように見えます。
人の心の中に眠る願いや夢を擬人化したリリックが面白い。ハニプラの素直な精神性がアレンジやメロディに凝縮されたような1曲です。
3.Remember
素朴なバンドアレンジの多さや口ずさみやすいメロディ、高い音域にボーカルの重心があるのがエビスト楽曲の特徴かなと思っていますが、それが作品中で最もよく表れている曲のひとつです。
1年生トリオ(ゆきな・ほたる・メイ=和氣・吉村・澤田)のふにゃっとした幼さ・可愛らしさがあるボーカルが、変わらない友情を歌った歌詞に良い味わいを与えています。エバーグリーンという言葉がよく似合う。可愛い音色のキーボードが聴きどころ。
『ホントの気持ち』と同じく作詞・作曲・編曲は2ndlifecrew。最初期から多くの楽曲を手がけてきた重要な作家のひとり。お洒落になりすぎない素朴なアレンジ、純粋で情熱を感じさせる歌詞はエビスト楽曲全体のイメージ構築にも繋がっていると思います。
2ndlifecrew楽曲で言えばやはり BLUE MOON は特別な位置付けにあって欠かせません。
3周年で披露された Dive to the Future 、秘密の部屋の女の子 なども氏の作詞・作編曲によります。
4.トキメキの15センチ
主人公・桜木ひなた=社本悠メインの、初期の名曲のひとつです。
「先生」を慕う彼女のキャラソン的な要素もありつつ、恋する少女の情景が鮮明に浮かぶ美しさと可愛いらしさが詰まっています。
3rdライブ(ひなた・社本の誕生日!)ではイントロ映像が付き、生バンドで披露されました。その日の大きなハイライトです。
エビスト作家陣でも屈指のメロディメーカーNakaGo-Chi氏と多彩でポップなアレンジを見せてくれるmeta氏のタッグ。
あの日の約束 Tiny little letter もですがピアノが冴えます。
この曲も大切です。ベストアルバムにのみ収録…そろそろ配信解禁してくれないかな。
2_wEi
ライバルユニットである2_wEiの曲にも触れておきましょう。一貫してロック、エモ、メタル派生的なアレンジに、(ストーリーを受けての)キャラクターの感情を強く乗せた楽曲が作られています。虎牙アルミ・虎牙ミント=野村麻衣子・森下来奈の力強いボーカルも8/pLanet!!とは対称的です。
11/30と8/pLanet!!のライブに割と近い日程で2ndワンマンライブが予定されています。嬉しい忙しさですね。ライブ演出的にも世界観が作り込まれていて絶対に面白いので8/pLanet!!だけではなく2_wEiにも是非行ってみてほしいと思います。
5.Pain - pain
2人の始まりにしてシンボル的な『Desipair』よりもこちらを紹介します。
「パッパッパラッ」が渋谷系なら「ウォーウォーウォー」がメロコアとはよく言われることですが(本当か?)、それに従うならこの曲はメロコアの文法で作られています。いや、メロコアではないか…
6連符を絡めたリフとシーケンス的?なフレーズで構成されるイントロ、シンプルにリズムを刻み疾走感を増幅するAメロ~サビのエレクトリック・ギターで、エビストの中でも最高のロックナンバーになっています。
やはりライブでドカンと盛り上がる、皆がライブキッズになれる曲です。1stライブ全3公演のシリーズではトリを飾って強烈な印象を残しました。
3周年イベントの朗読劇でも表現されたような音楽愛が、敵方ユニットの2_wEiにも通底して存在することが見える歌詞も素敵です。楽曲が増え(70曲!)作家陣も多くなっている中でも作品の哲学がしっかり守られていることは注目すべきポイントでしょう。
「閉ざしたフリしても恋焦がれてたメロディ なんで愛おしいんだろう」 2_wEiのストーリーを読めばきっと刺さるフレーズになるはずです。まだゲーム内では実装されていませんが、桜木ひなた(+メイ)のソロ曲と同様、ストーリー上で重要なタイミングに合わせてリリースされる気がします。
作詞・作編曲はシン・マナヒロ。8/pLanet!!『Toi et Moi』、2_wEiでは『Despair』『LOVE HATE』『Heroic』で作詞・作編曲を手がけています。
『Fuzzy N' Wonky』『Be alive』では作詞のみ参加。
6.UNPLUG
派手なシンセの音色や要所で入ってくるバスドラムの連打が特徴的な1曲です。レーザー照明のパワーとセットになったライブでの盛り上がりは半端ではありません。アルミを演じる野村麻衣子のはっきりしたブレス音も聴きどころです。
何かが決定的に欠落していて、傷だらけになり、しかしがむしゃらに今という時間を藻掻いて生きようとする2人の態度がよく表現されている楽曲です。
作詞・作編曲は5u5hi。すし先生。2_wEiではエモの影響を強く感じる…2人の内面を悲痛に切り取った『Numb』、8/pLanet!!では『Minus』『INFINIT3!!』『Outer Existence』を制作しています。
2_wEiは8/pLanet!!の4thライブ(2018.5)に乱入して『Despair』『UNPLUG』を披露したのがBlu-rayになったほか、今年3月に生バンドを導入して開催されたワンマンライブ『Driven to Despair in Tokyo Final』も映像化が決定しています。ワンマンライブはコンセプトが徹底され、こういうコンテンツもののライブとしての完成度は凄まじいものがありました。ぜひチェックしてみてください。参加しての感想は こちら に残しています。
その他
8/pLanet!! 1st~4thのライブ映像ソフトはこちらから購入できます。
むしろライブ・イベントを重視したコンテンツという見方もありますし、とりあえず買ってみますか!という姿勢で見てみることをおすすめします。
このブログには色々と(やたらと長文で)作品紹介やライブの感想を書いておりますのでこれから始める方のガイドになればと思います。
8 beat story♪ 8/pLanet!! 2nd Anniversary 4th Live 『On the pLaNET!!』 感想