エビストについて書きます

8 beat story♪と8/planet!!+2_wEi

8 beat story♪ 3周年おめでとうございます!

5/12虎ノ門ニッショーホールでの8 beat story 3周年記念イベント、『Standing on the stage』でした。それを振り返りながら、エビストについて書きたいことを書き散らそうと思いました。

 

 

 

この1

2周年の4thライブから丸1年経ちました。ライブ後の予想通り、2_wEiが猛威を振るいつつある劇中と同じく、彼女たち2人がエビストのライブ展開の中心になり、ハニプラの活動・ストーリーはいくつかの楽曲がリリースされたとはいえ停滞していました。そのストーリーと現実の一致を面白いなと思えていたのは10月まででした。

 

青野さんが12月、吉井さんが3月をもって引退。

12月には「歩み」という卒業イベントがありました。それぞれ事情があり続けることが難しくなることもあるなと納得して、元気に送り出せたらなと行ったイベントでしたが、本人達の想いを直接目にするとやはりだめでした。浅はかな考えでした。

それから山下七海さんの加入が発表され、この3周年のイベントが告知されました。ボイスの差し替えもあり、これからやっていくぞという時期に吉井さんの引退の知らせが発表されました。そういう状況だからこそ、余計に厳しかったなとも思います。

 

メンバーやエビスト公式はSNSではそのことについてあまり直接的には触れませんでした。

和氣さんがライブの舞台裏を8人で楽しく歩いているムービーを上げたりしてくれて嬉しかったり。でも最小限だったと思います。

それでよかったと思います。8人という意味においては、「歩み」という場を用意して、あそこで見せてくれたもので十分でした。あんまり強い感情とかはSNSなんかに出すべきものではないと思っているし、言葉にしても何かが違うと感じることぐらいあるでしょう。

どこか冷たいと感じた、わかります。しかしちゃんとするラインは果たしていた。鈴音のイラストとか吉井さんへの感謝の文章のツイートがあったら悲しみが紛れるのでしょうか。結局最後は各々で整理をつけなくてはならないことに変わりはない。

 

幸い時間はありました。3月末に天野さんの起用が発表されて、本格的なボイスの入れ替えはイベント直前、5月に入ってからでした。優しいなと思いますよ。そこまで手が回っていないだけなのかもしれませんが、まだキャラ個別ストーリーは青野さんと吉井さんのままです。新しい2人に演じる機会を多く用意してやってほしいと思いつつも、まだストーリーを読んで惜しむ時間はあります。

3月は2_wEiのライブ(めちゃくちゃ最高に楽しかったです)に公式サイドからのメッセージを読み取ったり、SEKIROを買って無数の死を繰り返していたら手紙も書けるような気がしてきました。非常識なレベルの長文になってしまって申し訳ないなと思いながら吉井さんに手紙を書きました。

 

2_wEiというユニットもこの1年で8/pLanet!!に負けず劣らず大好きになりました。ひょっとするとライブ単体ではハニプラよりも好きかもしれません。ここまで出突っ張りになったのはハニプラを動かしづらい状況があったことも関係するのでしょうが、単なるピンチヒッターではなく8/pLanet!!にはない表現でエビストを拡張し、いろんなものを繋いでくれました。

 

5月。8/pLanet!! 新体制で初の楽曲Precious Notesは、歌が好きだという純粋な気持ち、大切な想いを誰かに届けること、未来への意思を強く感じさせるものでした。最初から(楽曲・ストーリー・ライブなどで)貫かれてきた作品性が最も力強い形で結実したように思えて完全にキマってしまい、泣きながらゲーム内イベントをやりました。「イェイ イェイ」良いですよね。8/pLanet!!だなって思います。

www.youtube.com

 

 

イベント前日、5/11はみさきまぐろきっぷを買って三崎口城ヶ島を回り、森とか湿地、岩とかカニとかを見ました。男2人が岩場で波に流されそうなアメフラシを眺める様子はさぞ2_wEi旅っぽかったでしょう。良い所だったなあ…

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網代の森:森林、湿地、干潟及び海までが連続して残されている、関東地方で唯一の自然環境

やっとイベントそのものの感想です。

 

Standing on the Stage

ゲーム中での8/pLanet!!2_wEiの直接対決はまだ描写されていませんが、現実でのライブ展開がほとんど2_wEiのみだったこと、メンバーの交代もあり、二重で「再出発」「再起」の意味合いを持ったイベントでした。朗読劇タイトルにもスタート地点という言葉があります。

 

メイ+理事長(澤田・立花)の『学び舎の空に』からイベントは始まりました。8人を見守る立場にいる理事長、未来から来たアンドロイドという特殊な立ち位置にいるメイの、祈りのような歌だと思っています。

 

トーク・ゲームコーナー

昼夜でそれぞれお絵描きゲーム、連想ゲームで回答がかぶったらドボンみたいなやつ。夜の「せーの」でかわいいポーズを取るというお題が良かった。新加入の2人にしっかり馴染んでもらおうという企画でもありました。

そんな中で社本さんがコメディ精神を見せたり、澤田さんが頼もしかったりして、3年という時間とか、天野さんという後輩が入ったことでの役割の変化とか、そんなものを感じましたね

 

立花理香さん

イベント全体を通して名司会、大車輪の活躍でした。芸人・バラエティ番組的スキルでしっかり会場を暖めてくれました。

前回のイベント出演は2017夏まで遡りますが、理事長はストーリー上出番も多く(直近ではかなでAI関係もありました)、こうして姿を見る機会は少ないもののしっかりエビストやハニプラのことを気にかけてくれていることが伝わります。好きになっちゃうな。

衣装に合わせて身体を絞ってきたという言葉がありましたがとてもお似合いでした。いや~良かったな

 

天野聡美さん

さとちゃん。

本人も言ったように緊張していて、シャイになっている様子が明らかでした。でも主に社本・吉岡にサポートされつつ面白い・かわいいところが引き出されていたと思います。

「練乳をカバンに入れて持ち歩いている」などの尖ったパーソナリティをこれから知っていきたい。ダダ甘で可愛がられる姿は完全に後輩でした。妹、あるいは孫。よかったな、社本……

 

ライブはだいたい振りコピおじさんになっていて楽しかったことしか記憶がありません。ただ、朗読劇が一番良いパフォーマンスだったのではないでしょうか。

吉井さんの鈴音に近づけようという意識が見えたのはそうですが、ひなたを探すシーン、ステージをひなたと2人で眺めているシーンなどにしっかり天野さんの鈴音らしさを感じました。どんどん自信をつけていってほしいです。

天野聡美さんを守る騎士団(団長は和氣あず未)が結成されそう。

 

山下七海さん

エビストでは、な~ちゃん。

8人のリーダーであり、虎牙アルミにはカリスマとも言われる橘彩芽。現実のユニットとしての8/pLanet!!を引っ張ってくれることも期待して、多くの経験を持つ彼女が起用されたのもあるでしょう。8/pLanet!!としてステージに立つのは初めてだったわけですが、しっかり馴染んでいるあたりさすがでした。彩芽でおねだりのシーン良かったよね

 

ガチで厳しくて(特にほたるに対して)怖さすらあるのが青野彩芽でしたが、山下彩芽は優しさが先に来ます。しっかり自分なりの役の解釈を持ってやってくれている証拠ではないかと思います。それが嬉しいです。

歌になるとやはり青野さんを思い出してしまうのですが、もうしょうがねえことだと思うことにしました。山下さんの声も良いし、高域が綺麗で、ハニプラにはしっかり馴染むでしょう。そういう意味でこれからの曲が楽しみになりました。

「歩み」で歌われた曲が強烈なものを残していったことを否定できないし、彼女にとっては歌うことに重圧もあるでしょうが、山下さんの彩芽をもっと構築していった先にそれが見られればと思います。

 

彩芽がコミカルな役回りを演じるシーン全般めちゃくちゃ好きなんだよな。読み返すか、メインストーリー。

 

朗読劇

朗読劇2編のタイトルを見てストーリー本編の直接的な続きをやや期待しましたが、未公開の新章の後のエピソードということでした。

1:なぜステージに立つのかという問いから8人のストーリーを振り返る。2:バーチャルではない現実空間でのライブを経験することで歌を届ける相手をしっかり意識し、届けたい想いがなんなのかということに気付く。という内容でした(雑な要約)。番外編ということになるのかもしれませんが、しっかりエビストでやる意味があるお話になっていました。

1部は理事長を活かしたコメディ要素、2部はライブを終えた8人それぞれの時間の過ごし方という形でキャラの掘り下げなどがあり、ハニプラサイドはこういうタッチのお話だよなという思い出しがありました。

 

エビストはライブのインパクトが大きい作品ではありますが、今回も2本の朗読劇を書き下ろしで見せたりしているわけで、物語やキャラクターをとても大事にしているという認識が新規の人にもっと広がるといいですね。アプリ内のストーリーの更新頻度は少ないが、むしろ楽曲によって(いい意味での曖昧さも持たせながら)語る面が大きいことも。

 

ライブコーナー

8人がライブに臨む場面が朗読劇のクライマックスになっていて、その流れを受けてライブコーナーに入るという形になっています。自然にライブに入っていけるというか、こういう仕組みからキャラクターとキャストの繋がりが見えることもあります。この辺もリーディング第1回を踏襲していました。

 

ライブは4曲かそれくらいかなと思っていましたがばっちり7曲、夜は8曲やってくれました。しかもセトリはほとんど入れ替えて。Toi et MoiCount It Downという定番を入れつつ、ナンバリングライブでは2nd,3rd以来という曲が多かったですね。インストアイベントでは割とやっている印象のあるShiny1st以来です。

そんな中で、折れかけた心にもう一度火を点けるGive Me Love、叶わなかった誰かの夢も背負って未来に向かって進むDive to the Futureを歌ったことは重みを感じることでした。

 

「ねぇどんな辛いことだって乗り越えられるって そうやって強く強く信じたじゃない/まだきっと心の中に眠っているはず/見えない力を give me love again

「枯れ果てたまま置き去りになった 街の片隅の儚い夢たちの/言葉にならない程の悔しさも この胸に抱いて僕らは進むんだ」

「君が思うことを信じて貫こう/共に時代を作ろう」

 

名前を出さなくてもいい、何も言わんでもいい。青野さんと吉井さんもしっかり連れていくというメッセージを受け取りました。

伊達に70曲作っていない楽曲というボキャブラリーがあるのは凄いことです。

全員お揃いの青い衣装…2人のイメージカラーを纏ってステージに立ったことも、やっぱりそういう意味があるんではないかと思ってしまいます。

 

そしてPrecious Notes。新しいテーマ曲。ゲームサイズを聴いた時の感触は正しかった。本当に良い曲だと思います。リズムに合わせて順々に指を差す振付に、これまでにないようなドラマティックさ、勇ましさがあって新鮮でした。

 

新情報発表

ハニプラTV2がスタート。メインストーリーの更新と桜木ひなたのソロ楽曲リリース。5th+リクエストライブ開催。

ライブ開催の告知を期待して行った人は多かったと思います。ここまで長かったですね。新メンバーでいきなりライブではなく今回のようなイベントを挟んで、という段取りは必要だったと思うし、今回のタイミングでの発表でよかったなと。

待たされてやきもきする事もままあるのがエビストですが、物事を伝えるには適したタイミングというのがあります。それを大切にしているのでしょう。

ひなた・メイのソロ曲についても彼女たちのストーリーをしっかり受けたものを出すためにここまで引っ張っているのだと思っていました。

 

それにしても「ライブに来た人全員笑顔にして帰す」という言葉は只事ではなかった。朗読劇の中でも、2_wEiのライブでも、前を向いてほしい(向かせてやる)という内容がありました。

社本さんの言葉であり、同時にエビストという作品そのものの言葉でもあるのでしょう。

いくら興行であって、スマホゲーム+声優アイドルという一時の流行に乗じたものであっても、それぞれの作品にそれぞれ真実味のある何かが宿っているはずです。

それを信じさせて、斜に構えず、真正面から受け止めさせるだけの強度と熱量が8beat story♪にはあります。

 

なんかPrecious Notesを聴いていたらだいたい全部これに詰まってるんじゃない?と思って満足してしまう部分が少しありますが、桜木ひなたたちの未来をきっちり見届けたいし、ライブ等では色々演出的にも凝ったものが毎回視界の外から飛んでくるのが楽しいので最後まで絶対やめられないです。

 

むすびに

 

8beat story♪にできることを精一杯続けてきました」

たぶん、理想を言えばもっとやりたい、質を上げたい事はあるのでしょう。アプリ開発にしてもライブ・イベントにしても。足りないものがあるんだろうなとか、粗削りだなとかユーザーとして思うことは色々あります。それをあげつらうことも、無理に擁護することもないのですが。たぶんイタリアサッカーで言うところのプロヴィンチャを応援するのに近いんだろうな。 

ただ、3年続けてきて実った、研ぎ澄まされたものは私の中でとても大事なものになっているし、ファンの人々=先生に届けたいものはきっと届いていると思う。それをどうか誇ってほしい。

 

3周年、おめでとうございます。