8 beat story♪ 8/pLanet 1st Anniversary 3rd Live 『行くぜBLITZ! 青春の想いを込めて!』 感想
11/12開催の8beatstory♪(エビスト) 8/pLanet(ハニプラ)の3rd Liveに参加した。
ごく簡単に説明すると、エビスト・ハニプラはスマホリズムゲームとそこから派生した8人の声優による音楽ユニットだ。ゲームを中心にストーリーや楽曲を展開し、リアルではライブやCD/DVDのリリイベを積極的に行っている。公式HP
今回のライブは1st Anniversaryと銘打っただけあってこれまでの集大成的なライブとなった。昨年9月の1st、今年3月の2ndと比べると1公演18曲の構成、生バンド導入と音楽的に充実した内容で、会場も500人規模から1000人以上の赤坂BLITZにステップアップした(チケットは完売)。
公演の中で4th LiveをZeppDivercityで開催すると発表があったのだけれども、これ以上のライブがあるのかと思う程に良かったし、あまりにも感情を揺さぶられてしまい、とても冷静ではいられないライブだった。贔屓目も入るがそれを差し引いても素晴らしかった。
ライブの感想を書くのだが、まずは私の2nd Live後の足取りを辿りたい。
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8 beat story♪ 第一回リーディング&ミニライブ企画〜真夏の海に刻まれた物語〜 感想 後編
気がつけばもう開催から1ヶ月以上経ってしまった。後編である。
コールアンドレスポンス
朗読劇は2部構成で、間にはミニゲーム的なコーナーが取り入れられていた。1stと2nd Liveでも音ゲー対決や(ハニプラTV出張版として)古今東西をステージ上でやっており、恒例行事になりつつある。
今回のテーマは自身と他のメンバーの新しいコールアンドレスポンスを考えるというものである。
立花が無茶振りされたり(ロクサレーヌビーム)、青野が彩芽(幼少期)の演技をしたり、今回のボスはあなただからと言われていた社本が何をするかと思うとトリでラップを披露したりと愉快に終わった。
コールアンドレスポンスということで観客も参加する仕組みになっていて、これまでの見るに回る企画よりも良いと感じた。
朗読劇でひなた達が海辺で遊ぶシーンがこのコーナーの導入として機能していた。このバラエティ番組的な企画が朗読劇の中身に含まれるというと違う(キャラ名で呼び合ったりはしない)が、イベントをひとつの流れとして作り、演じる部分とそうでない部分の境界を曖昧にする意図も見ることができた。
ミニライブ(2)
ライブバトルのトーナメントを制したひなた達が観客からのアンコールに応えるという、やはり劇からの流れを受けてライブを披露する形になっていた。実際のライブパフォーマンスが劇の中で意味を持ってきて、演者がキャラクターとしての一面を帯びて歌い踊ることに着目することになる。
そういう意味であの会場にいた人々は補習授業をしている先生であり海辺のステージでハニプラのライブを見る観客でもあった。劇の中にいたと言って差し支えない。このイベントならではだ。
歌う曲は『DREAMER』。理事長も巻き込まれ、歌って踊った。
アンコールは『それゆけ!! 乙女のミッション!』、夜の部のみ追加で『Lovely Summer』。どちらもコールが入る賑やかな曲。サインボールが投げられるという演出?もあって意外性を出してきた。キャラクターサインなのか声優のサインなのかは取っていないのでわからない。今回の趣旨ならキャラクターサインだといいなと思う。
終演
そんな具合で最後に挨拶があり楽しい空気で終演となった。
劇の内容にはほとんど触れずに書いてきたが、音楽の未来を変えるというストーリーの上で重要なポイントになるものだった。
メイのいた未来では、この大会で試験的に出場したアンドロイドチームに人間サイドが大敗した記録があると語られたが、それを覆したことは今後の希望になる結果だろう(特に真相を知る理事長やメイにとって)。
ひなたは初めてリーダーという役割を任され彩芽のようにできないことに戸惑いながらも、最後は彼女らしく歌を楽しむ姿勢を失わなければ周りがついてきて支えてくれることを理解したようだ。
人間もアンドロイドも関係ないと言い切った彼女がこれからどう存在感を見せていくのか。メイにこの言葉がどう響いたのか。
物語はまだまだ続く。アイドル作品数あれどもこうした物語を中心に据えたリアルイベントは貴重であるように思うし、是非とも2度3度と続けてほしい。役者とキャラクターが重なる面白さで言っても音楽ライブ以上に濃かったはずだ。
その他の雑感
・立花理香を初めて生で見た。美人。それ以上に関西人だ。
・最後の挨拶で吉村が「立花さんすごく美人で…」と言うと「もっと見ていいのよ!」と迫る漫才がよかった(うろ覚え)。関西人だ。
・コールアンドレスポンスをやる時も進行役をやるのかと思えば完全に巻き込まれていた。
・「セクシーなの?キュートなの?」を全員にやらせて巻き込みながら自爆する吉村。
・マイクの前に立つ時の身振り手振りで金魚の役者ぶりが目立っていた。映画出演経験もあるわけだ。
・吉井のあやみん師匠が異常にかわいい。リンリン。
・鈴音がひなたに向ける視線は幼馴染以上の、簡単には片付けられないものがある。
・朗読中に感極まる社本。オーディエンスを煽る社本。
台本もほとんど読み返せておらず書き足りないところもあるがひとまずここまでにしたい。
う〜ん、俺は一生8beatstory♪についていくぜ。
8 beat story♪ 第一回リーディング&ミニライブ企画〜真夏の海に刻まれた物語〜 感想 前編
はじめに
少し時間が経ったが、8/19に開催されたエビスト初のリーディングイベントに行ってきた。声優がやる生の朗読イベントというのは初めての体験なので、朗読劇なら当たり前に思われそうなことも新鮮で面白いイベントだった。
大変良いイベントだったのでここに何がよかったのかしっかり書き残しておこうという記事である。最早私はエビスト大好きオタクになってしまって冷静とは言えないし、こういうイベントに足を運んだ経験もあまりないので疑問が付く点もあるかもしれないが。
概要
会場は日本教育会館の一ツ橋ホール。昼夜の二部開催。ハニプラのイベントは二部やるのがほぼ恒例だが例にもれず。私は両方参加した。
出演者は8/pLanetの8人(和氣あず未は声のみ)、理事長役の立花理香。立花理香はエビストのイベント初登場。
イベントの構成としてはミニライブ→朗読→ミニライブとなっていて、途中バラエティ番組(ハニプラTVかエビストニュース)的なコーナーもあった。
開演まで
会場のキャパは設備概要を見ると802人とあったがおそらく客入りは半分弱ぐらいだったか。ライブほどの集客は難しいということかもしれない。サッカーと同じで適切な大きさのスタジアム、集会場というのは大切だ。満員にならない長居スタジアムよりもキンチョウスタジアムの方が行く気が起きるものだから。
しかしともかく聞くということになると快適で、ホール自体もかっこよかった。
私の席は10列前後でなかなか良いのではと思っていたけれども(実際しっかり演者の表情等も見えた)客全体から見れば結構後ろの方であった。
朗読+ミニライブ
最初は澤田・立花の『学び舎の空に』、社本・吉井・吉岡の『君はレモネード』(夜は青野・金魚・吉岡の『Tiny Little Letter』)が披露された。
立花が出演するということで『学び舎の空に』は披露されることが前からエビストニュース等で言われていた。盛り上げるよりも聞かせるタイプの曲だ。2人が歌いながらアイコンタクトなどしているのを見ると今後もやってほしいという気持ちが出てくる。8人の中でのやや特殊なポジションにいるメイ、という側面が出ているのが良い。
新衣装が作られていたことは私にとってひとつの驚きだった。今回のイベントも力の入ったものになると思っていたとはいえ、次の新衣装は3rdライブだろうなと勝手に決めてかかっていた。
朗読劇のシチュエーションが夏合宿ということで、眩しい白の衣装(全員デザインが違う)に様々なアクセサリーも用意され涼やかである。
朗読といっても生身の人間を見て聞くものだし、衣装も雰囲気を作る重要なピースになりうるのだなあと考えたりした。
割とシンプルなデザインで朗読劇という場らしい衣装になっていたと思う。これがもっと体を使った舞台とかになると違うのかもしれないが、コスプレ的にもならず、キャラと演者の距離感がちょうどいいというか。
全員が登壇し、自己紹介を経て朗読パートが始まる。
ライブバトルでアンドロイドに挑んでいるヒューマンサイドのグループが集まった大会が開かれ、それに合宿も兼ねてハニプラが参加するというストーリー。先生は夏季補習で来られないということで理事長が引率役である。先生は彼女達が手紙やメールを送る相手として登場する。そういう形で参加していると言えるかもしれない。
面白いと思ったのは、残念ながら今回のイベントに出席できなかった和氣、という状況を劇に落とし込んでいる点だ。和氣演ずるゆきなも役者仕事で合宿に来られないことになっており2人がまるで同一人物であるように扱われているのである。
そういうわけでゆきなはスクリーンに投影される形で和氣の声と一緒に登場し、忙しそうに仕事をこなす中で理事長に連絡を取ったりテレビからメンバーを応援したりしてくれる。
全員揃うのがベストだが、こういう中でも上手い見せ方をしてくれたというか、(ゆきなが合宿に参加している体でやるよりも)ある意味で不在を感じさせない形になっていることが嬉しかった。
キャスト陣とキャラクターの誕生日を一致させているあたりもそうだし、この二者の関係をどう扱うかという点でああこれがエビストのやり方だなと思わされた一件であった。また、仕組まれている面も大いにありつつ(エビストのひとつの狙いだろう)、キャストの振る舞い方にキャラクターの存在を感じることも一度や二度ではないのである。
つまり私からすると演者とキャラクターの距離感の近さが見えるのが今回のイベントだった、という風にまとめて前半を終えたい。
※文中敬称略