nozzey19の日記

8 beat story♪と8/planet!!について書きます

8 beat story♪ 8/pLanet!! 2nd Anniversary 4th Live 『On the pLaNET!!』 感想

赤坂BLITZでの3rdライブから半年、今回はZepp Divercity Tokyoにて開催された8 beat story♪(エビスト)の4thライブの感想・レポートである。

ライブ概要 http://chronusinc.jp/8beatstory/4thlive/form

 

 

総合的な感想

はっきり言ってMCや振り付け等の細かいことはほとんど覚えておらず、こんなことで感想を書けるのかと自分でも思うが、過去最高に楽しいライブだったことは断言しよう。

ハニプラの8人と2_wEi2人のパフォーマンス、楽しさ・激しさに大きく針を振ったセットリストの力、これまでのライブから継続されている映像・衣装を含めた凝った演出。それに加えてフロアの両サイドに置かれたサブステージや銀テープ等の特効というステージ演出のパワーアップがそんな第一印象に繋がっている。

声優ライブ等のBDを見ているとセンターステージを置く構成とか特効は広く見られるものだが、500人規模の1st,2ndライブから一段飛ばしで会場を大きくしてきたエビスト・ハニプラがZeppという大きな会場仕様のライブをやってみせた。ここにユニットとしての成長を見るのもいいのだが、それよりも単に銀テープが飛んできたり演者を間近で見たりするとやはり楽しいものがある。少なくとも私はそうだ。

ゲーム内で登場したばかりのアンドロイド2人組『2_wEi』の乱入、メインストーリーを踏まえた映像、現実とゲーム内のリンクを張る試みも見えたが、ひとまずはライブとしての進化が見えたこともあって純粋な楽しさが先立つイベントだったことを強調したい。

  

4thライブへの道 そしてライブの背景

これはライブそのものがどうだったかよりも主にゲームと現実のリンクの話になる。エビストが何をやろうとしているかについての私の見方を書く段としたい。

昨年11月の3rdライブから半年のエビストの動きを振り返ると、まずメインストーリーの大幅な進展が思いつく。

昨夏のリーディングイベントやドラマCDという形態で物語は展開されてきたものの、ゲーム上ではメイ・杏梨・彩芽にそれぞれスポットを当てた章がリリースされてからは長らく更新がストップしていた。

ところが今年に入ってから桜木ひなたを除く4人(月・鈴音・ほたる・ゆきな)のストーリーが矢継ぎ早に繰り出され、以前から開発進行が示唆されていた最新鋭のアンドロイド*1:Type-Z*2がついに登場。虎牙アルミ・虎牙ミントというType-Z2人姉妹2_wEiとの対決を前にする状況となった。

2_wEiのキャストも発表、『Despair』『UNPLUG』という攻撃的な楽曲が用意され、4thライブへの乱入が予告された。

f:id:nozzey19:20180520215845j:plainミント(左)アルミ(右)

 

8/pLanet!!側の楽曲のリリースとしても『Outer Existence』『サクラ涙』『Ecstasy』と攻撃的・感情的な面が強調された曲が続いて「ライブバトル」が今回のひとつのテーマかと思わせた。

かくしてゲームでも現実の動きにおいても本格的衝突前夜というシチュエーションでその日を迎えることになったのである。

ゲームと現実の展開を一致させようという試みを見ることができた半年とも言えるだろう。

ゲーム内では虎牙アルミが桜木ひなたのチーム内での存在価値について疑問を投げかけるシーンで一旦停止となっており、ライブではそのストーリーの続きを組み込んだものをやるのではとか特撮ショーやミュージカル的な演出を取り入れた展開が来るのではと冗談と本気半々で予想をしていたものである。

先にライブの内容に踏み込むと重い告知があった。2_wEiのワンマンライブが11月に開催されること。その一方、8/pLanet!!に関する今後の告知は一切なしである(Live Blu-rayの発売さえも)。

 

ともかく『8 beat story♪』というプロジェクトは進んでいくのだと冷静になりつつも、8/pLanet!!の今後に不安をもたらし、どうやらこれまでと異なる展開が用意されていると予感させることは間違いない。

これからゲーム上で8/pLanet!!が大敗を喫し、アンドロイドサイドが勢力を拡大するというストーリーならば誰でも予想できるはずだ。しかしその動きに合わせて2_wEiが現実世界を侵食し、声優ユニットとしての8/pLanet!!の存在感まで希薄になっていくというやり方までするのか?本気で??ワンマンライブまで時間がある。どうなるか見てみよう。

これまでキャストとキャラクターの誕生日の一致やライブ衣装のゲーム内実装(その逆も ex:三日月どりーむライブ衣装等)という小さなことから、キャラクターを演じることと物語に着目したリーディングイベントまで、現実とゲームのリンクを構築する双方向的な展開をしてきたという材料もある。

なお、ライブ直後のエビストニュース(キャストが出演する告知番組だ)は2_wEiから野村麻衣子と森下来奈が登板。やはりここでも8/pLanet!!の活動に関する告知はなく、2_wEiの新曲が5月中にリリースされるという情報が提供されるのみだった。どうやら私には本気に見えてしょうがない。といって何食わぬ顔でその次はハニプラの新曲で~すと言われてもそうだなと思うしかない。

妄想が過ぎると言われるだろうが、何が来ても物語的な位置づけのあるものが飛び出すのではないか。

当日 開演まで

メモ:Zepp Divercity会場内のコインロッカーを避けるのであれば、遠いのがネックになるが建物5階のロッカーが空いている可能性は高い(かもしれない)

会場に入るとフロアの左右にサブステージが、ステージ上にはゲーム画面のようなスピーカーのセット(ハリボテである、一応)が4発設置されていた。

気になるバンドセットは無し。3rdでは生バンドの音楽的な魅力が素晴らしかったので今回も期待して来たのだが、やはりこれは残念に思った。ただ、終わってみればそれも些細なことになってしまった。

  

開演 セットリスト

On the pLaNET』というタイトルには8/pLanet!!に加えて NET=バーチャル、Planet=現実世界の両方で輝くというエビストのテーマが込められているらしい。示唆的だ。

イントロ映像もそれを反映したのだろう、8人がライブ衣装を纏ったイラストが流れてサイバーな空間にダイブ(3rdもこんなイメージだった)、最後は地球の大写しからこの地お台場に急接近していくという見せ方になっていた。いつものエビストらしくコンセプトがしっかりしている。 

 サイバー、ダイバー、台場

 

ここでセットリストを見てみよう。※:新披露曲、括弧内は出演者

改行はMCを挟んだとか自分が考える構成上の区分けだと思ってほしい。

 

01.Ecstasy※(吉村・和氣・澤田)

02.Error(青野・社本・吉岡・澤田)

03.Count It Down(青野・金魚・吉村・澤田)

04.Minus(吉岡・社本・吉井)

 

05.Outer Existence※(青野・吉井・吉岡・和氣)

06.Fuzzy N’ Wonky※(金魚・社本・澤田)

07.アカシックレコード※(吉岡・和氣)

08.源氏物語※(吉村)

09.INFINIT3!!※(吉岡)

 

 2_wEi(野村・森下)

10.Despair※

11.UNPLUG※

  

12.Toi et Moi(社本・和氣・吉村)

13.全部、君のために※(金魚・社本・吉井・吉村)

14.Sugar Sugar Bee(吉井・金魚・社本・和氣・澤田)

15.BoyFriend(金魚・社本・吉井・和氣・吉村)

 

16.おとめ☆de☆Night※(青野・金魚・吉岡・和氣・吉村)

17.BLUE MOON(8/pLanet!!)

 

Encore(8/pLanet!!)

18.スクールディスコ

19.DREAMER

20.Days 

 

 

Ecstasy~Minus

うむ、てめーらブチ上げて行くぞというスタートである。

Ecstasy』は歌詞を読むと『Go Live!!ver.2に見える。未来も過去も忘れて踊り狂え、と言う。音楽は保存こそされど、楽譜は楽譜、データはデータでしかなくそれ自体では音楽ではない。音が鳴ることの現在性。

Error』『Count It Down』芝居やフォーメーションを交えたダンスがかっこいい。大所帯の声優ライブになると合わせるだけの時間的余裕がないからなのかこういうダンスはなかなか見られない気がするがどうなのだろう。ステージの作り方がライブアイドル的だと評するのも間違っていないのではないかという

Minus3rdライブの象徴的な曲だ。8ビートで激しく頭とペンライトを振りまくる。柵に掴まりながら見ていたがもっと前方に突撃すればよかった。

そして自己紹介MC。衣装について書くと白を基調にしつつカラフルなプリントが施された生地が取り入れられ、近未来的・複雑かつスタイリッシュ・キュートかつクール。今回も驚かされた。

 

Outer Existence~INFINIT3!!

「新しい私達」というMCから新披露となる曲が続く。

Outer Existence』攻撃的なベースにシンセのシーケンスリフ、サビメロディのストレートさが印象的な曲。ジャケットに漂うポストアポカリプスSF的な世界観や「彼方で堕ちる惑星」等の歌詞にストーリー性を感じられる。終わりと始まりがテーマだというがまだまだ意味性が飛び出してきそうである。これもフォーメーションを組んだダンスが印象に残っている。

Fuzzy N Wonky』ダンスミュージック。ストリート系な黒いジャンパーとショートパンツ、ヘッドセットを装着した金魚・社本・澤田が登場してこれまでになく踊る曲だと思わせる。レーザー演出(3rdでは無かった気がする)やスピーカーのセットにエフェクトが掛かることでどうにもテンションが上がってしまう。

アカシックレコード』イントロが流れてもなかなか2人が出てこないと思ったらここでサブステージが仕事をする。後ろを振り向くと上手ステージに和氣、下手ステージに吉岡が立っていた。当然オーディエンスが集結する。専用の衣装といい宇宙遊泳を思わせる振り付けといい、楽曲の持つ世界観を再現することにいつも余念がない。この曲の長尺のギターソロが大好きだ。

源氏物語』『INFINIT3!!』ほたる・月のソロ曲シリーズ。DJブースが登場、そこに映像が投影されたりスモークが炊かれたり*3と演出面のパワーアップを感じさせる。こちらももちろん専用の衣装だ。

吉村・吉岡がそれぞれの衣装についてのMCなどをしていると突然照明が落ちる。

 

Despair~UNPLUG

そしていよいよ2_wEiが乱入してくる。会場に緑の光が広がる。やはり最初からこうするつもりでこの色相をハニプラのイメージカラーから外していたのだろうか。

Despair』重いリズムギターと疾走するベース。歌詞は最新にして最強のアンドロイドが古い人類の音楽を挑発しているように取れる。同時に2人の出自についてのストーリーを読むと彼女達自身の絶望を歌っているようでもある。キャラクター性と強く接続された、これまでになく暗い背景を持った楽曲だ。エビストはしばしばこういう曲を何食わぬ顔で、何の説明もなく投下してくる。キャラ性と楽曲が合わさってそれぞれの世界観を作り出していると言えばいいか。

MCが挟まれる。野村・森下の声優としての自己紹介はなく(記憶があやふやだがそうだったはず)最後まで虎牙アルミ・ミントとして話したゲームから飛び出してきた2人としてステージに立っていることが分かる。

2_wEiのワンマンライブ告知は歓喜よりも驚きと戸惑いを持って受け入れられたようだった。始動からまだ間もなく持ち曲も2つ。半年の間にどんな曲が飛び出すだろうか。

野村麻衣子 as アルミの『UNPLUG』タイトルコールから2曲目に雪崩れ込んだ。ツーバスがドコドコしつつ派手なシンセサウンドが主張し、緑色のレーザー光が照射される。人類終わったな。

2人のパフォーマンスは初登場とは思われない堂々たるものだった。特に森下は今回のようなステージに立つ仕事はほぼ初めてだという。改めて声優という人々は底が知れないこういうポテンシャルを持った人がどれだけいるのだろうと思わされる。

 まいちゃ らなちゃ

 

Toi et Moi~BoyFriend

Toi et Moi2_wEiが退場するとややあって社本・和氣・吉村が登場。「分かっている」オーディエンスはこの時点で沸いている。2_wEiについては一切触れないまま、あのイントロが流れ出す。火薬が炸裂する。ライブバトルだ。2番で社本悠 as 桜木ひなたが歌う「もうダメだよ」はこれまでになく台詞であり、「人間の意地」が見える桜木ひなたとしての芝居だった。この曲はライブで見るたびに違う表情を見せてくれる。

『全部、君のために』先生お待ちかねの愛が重い『全君』。激しい曲が続く。バックスクリーンが大量の「大好き」の文字で埋められるインパクトある演出でも社本が満面の笑みを浮かべながら歌っていたのが記憶に焼き付いている。ひなたならそんな風に歌いそうだ。

Sugar Sugar Bee』『BoyFriend記憶がない。暴力的に可愛かったことだけは覚えている。途中MCで恋の歌が続きますと言われていた。なるほど2_wEiにぶつけていくのがこの4曲というのも理解できる気がする。そのMCも手短に済まされ休む暇がない。最高。

どうやら次で最後の2曲らしい。

 

おとめ☆de☆Night~BLUE MOON

『おとめ☆de☆Night』台詞が多用されたこの日イチで賑やかな曲。体が勝手に動き出すという表現があるが、金魚わかなが上手サブステージに立ったので思わず駆け寄ってしまった。和氣・吉井の時はその場から動かなかったのでどこか申し訳ない(フォロワーにしっかり見られていた)。

法被の隙間からわきの下がチラチラ見え、「甘いスイーツ夢模様」で色っぽく指を舐める振りを見せられ、周囲のオス達がもれなく狂気に駆り立てられていた。私もその一人だった。加えてこの日の髪型はツインテールである。オタク殺しが過ぎる。オタク・スレイヤーだ。

ということを置いても彼女の身のこなしや表情による多彩な表現力、感情表現の強さには驚かされる。杏梨ソロ曲『ここから』がライブで披露された時どうなってしまうのか期待したい。いつにも増して姫咲杏梨らしく感じた。

BLUE  MOON

イントロとしてひなた達キャラクター8人から先生へのメッセージが上映された。ゲーム内でのシナリオを踏まえての、それぞれ壁を乗り越えられたことへの感謝、これからの困難へ立ち向かう決意。「これからもよろしくね」の言葉。2周年という時間の重みもあって力強さを感じられる。

ストーリー第7章では鈴音がメンバーと先生のために作曲、メンバーが作詞するという形でこの曲が登場し、物語的にも特別な位置にある曲になった。これからも大切に歌われていくだろう。

簡潔に挨拶をして「私たち、8/pLanet!!でした」と退場していく。全体的にMCは短く少なめで、とにかくパフォーマンスを見ろという姿勢に見えた。ミニゲーム的なコーナーもあった1st,2ndから見れば大きな変化だ。チームとしても成熟を感じさせる。

 

Encore スクールディスコ~Days

『スクールディスコ』『DREAMER』エビストライブの楽しさを凝縮したようなアンコール。「先生はxxじゃありません」といい振付けに合わせて振られるペンライトといいライブで完成したと言っても言い過ぎではない。

金魚のDREAMER前フリがテンション最高潮で、心の底から楽しんでいるような叫びだった。我々も叫んで応える。銀テープが発射される。8/pLanet!! も先生も祝福されているかのようだった。

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Days』今回もこの曲でクローズしていく。帰り道の曲だからな。夕焼けの暖かなオレンジのペンライトが広がって美しい。2周年の「ありがとう」。エビストらしい真っ直ぐで親しみやすいメロディ。

メンバーの何人かは涙を流していた。社本は顔をくしゃくしゃにして泣き笑いながら歌っていて、楽しそうで、なんだか本当に桜木ひなたがいるように見えた。ああ、本当に良いライブだったなあと思う。 

最後に写真撮影があって本当に終演となった。

 

余韻とともに、最後までハニプラに関する告知がなかったことで会場はどこか戸惑いを感じていたかもしれない。しかしこんな楽しいライブを見せられて、どこに不安を感じることがあるだろう?

不安はない。不安はないのだが、ライブが終わって数日経ち、そう思わされる事がとんでもない仕掛けなのではないかと気付く。

2_wEiの登場と一致したタイミングでのライブ開催。不安を煽る告知。これまでにも見てきたゲームと現実の繋がり。その繋がりをどれくらい強いレベルで築こうとしているのだろうか?

ということで前段のライブ背景と双方向性の話に戻っていくことになる。

  

むすびに

繰り返しになる事も多いと前置きしつつ。

まず、ライブとして凄まじく楽しかった。出演者と関係者の方々に極めて強い感謝の気持ち。2周年おめでとう。

2_wEiの登場でもたらされたライブバトル的なテーマもパフォーマンスに良い影響があったのかもしれない。エビストが初めてでも、私が延々とくだを巻いてきた背景について知らなくても、きっと楽しめるライブだったと信じている。

 

というのを前提としながら。

今回見えたのはゲーム内での出来事が現実のユニット活動にも影響を与えている(ように見せている)可能性だ。ゲーム内で猛威を振るうType-Zが現実空間に飛び出し、8/pLanet!!がこちらでも劣勢を強いられる。具体的にはイベントやリリースが停止する。エビスト運営はこれを全く何食わぬ顔でやっている。

普通に考えてこれはセールス的にリスクが大きいはずだ。声優アイドル業界に限らず競争相手は無数に存在しており、関心が失われればおしまいなのだ。

そして、斯様にゲームと現実が複雑に絡み合ってエビストそのものが猛烈にハイコンテクスト化していくのではないかということ。私自身、ライブの背景について書くのにこれだけの字数を要するとは思わなかった。それでもしっかり伝わるかと言われるとムムムと唸ってしまう。

何かと分かりやすいものの方が選ばれるのが現代だ。ぱっと見て面白くなければ敬遠される。

こんな事をやるのは控えめな表現で大きな挑戦、それか頭のネジが何本か外れているとも言いたくなる。

 3rdライブでは「次回は私たちにとって勝負のライブになります」という言葉があった。色んな意味に取れるが、重い言葉だ。

考えすぎた結果、エビストがこのような方向に進むからこそ、ライブは多くの人に届く、情熱を注ぐに値すると印象付けるものでなくてはならないという「勝負」も含んでいたのだろうかと想像してしまう。

 

ゲーム内では人間とアンドロイドの戦いが進行中だ。今回それが現実世界に持ち出された。これに対して現実の私達は先生として、人類派として、アンドロイド派として振る舞うことができる。「人間の音楽なんてダセーよな、時代遅れだし」と嘯いてもいいし、今は雌伏の時と耐え忍ぶシチュエーションを楽しんでもいい。日和見主義者になるのもいいだろう。声優推し、楽曲推し、ライブには来る、それもいい。エビストは色んな楽しみ方ができる懐の広さも備えている。

 

いま、キャストとキャラクターの両輪で現実とゲームの間を往来し、エビストはアプリの枠を越えたゲーム・物語になりつつある。

とても愉快な状況だ。「まだ」2周年。あなたはいつでもバスに乗れるが、乗るなら早い方がいいだろう。

 

リンク紹介

参考にさせていただいた。

8 beat story♪ 2_wEi 1st Live『Driven to Despair : http://chronusinc.jp/8beatstory/2wei1stlive/form

まずは2_wEiのライブ情報。

 

ブログ。

ohmameazuki.hatenadiary.com

ゲームと現実の交錯する現在のエビストの状況について簡潔・わかりやすくまとめられている。

sweetfish.hatenablog.com

今回のライブに至るまでのストーリー上での出来事に触れながら、ライブでの各楽曲の印象についてよく書かれている。

m-kichi.hatenablog.com

色々と変化のあったメインストーリー、リーディングイベント等の歩み、そして今回は触れなかったもうひとりのType-Z:空乃かなでについて。これからの物語展開についても。

nozzey19.hatenablog.com

手前味噌。ゲームと現実の交錯を通してエビストは何を届けようとしているのか。エビストの歌詞やストーリーから見える作品性について書いた。ピュアで一本筋の通った奴だ。

 

長い文章になった。お付き合いいただきありがとうございました。

*1:アンドロイド:MOTHERという音楽制作AIのボスが生み出すパフォーマーのことをいう。バーチャルライブを開催するバーチャル空間にのみ存在する。

*2:Type-Z:ボーカルソフトAIを基に製造された最新のアンドロイド。どうやら自我・感情を持っているように見える。それまでのアンドロイドとは異なり現実空間に実体として存在しパフォーマンスをする。…バーチャル空間の存在が現実世界に現れる/ゲーム内のキャラクターが声優の身を借りてライブパフォーマンスをすることは見事に相似している。

*3:曲が始まる前に「なんか正面のオタクからえらい湯気出とるな」と思っていた

8 beat story♪と「想いを届ける」歌

やけにポエムなタイトルだなと思ったあなた。安心してほしい。本文はもっとポエムだから。

 

ことのはじまり

8 beat story♪ 8/pLanet!! 3rd Liveの翌日、2017年11月13日の夜。私は東京・有楽町のファミレスにいた。関西へ帰るバスを待ちながらフライドポテトか何かを食べ、前日に購入したアルバム『8』の歌詞カードを開いた。ライブの最後に披露され、アルバムにも収録されている新曲『Days』の歌詞にはこうあった。

 

「伝えたい想いも 言い出せなかったフレーズも この歌に込めて君まで届くかな」

 

すぐにこの歌詞が好きだと思った。同時にそれまで大事なことを見落としていたことに思い至った。歌に乗せて「想いを届ける」。これは今までも歌詞の中で何度も繰り返されてきた言葉ではないか。なぜ気付かなかったのだろう?

大切なことは形を変えながら繰り返されるものだ。エビストの場合、桜木ひなたの決め台詞は「届け!この想い」で、音ゲーをやっていればこれを日常的に聴くことになる。

この言葉の意味についてなんとか文章にしたかった。水瀬鈴音を主人公とする二次創作小説の構想が浮かび上がって書き始め、当然のごとく頓挫した。当然というのは私は凡そ創作行為を仕上げたことがないからだ。

4th Liveの日が迫りつつある。その日が来る前に、当初やろうとしたのとは別の形になるとしても書いて、伝えておきたい。

 

ということで、この文章は「届ける」「伝える」をキーワードにして、エビストが何を・どんな気持ちを届けようとしているのかを改めて考えるためのものだ。同時にエビストの作品性が何なのかを検討することにも繋がるだろう。 

 

歌詞

「届ける」「伝える」、それに近い意味・状況の歌詞を挙げてみよう。

届けるものは元気、友情、感謝、恋心、願い、音楽愛と曲によって様々だが、エビストの曲を貫いているキーワードだとわかるはずだ。

 

1. ファンタジア【8 beat Story】【8/pLanet!!】 - YouTube

歌え!銀河の果て 教室の隅っこ

届け!Song for you スマイル クレッシェンドしよう

今日も元気いっぱいに素敵な時間が訪れますように

ブリッジ部分の歌詞。歌を通して笑顔を、元気を届けよう。なるほど力強い。

なんとなく聴き流しがちだったのだがそこは始まりの1曲、核心と言えるものが込められている。

 

2. BoyFriend【8 beat Story】【8/pLanet!!】 - YouTube

君が好きだよ 驚かせてごめんねって 私じゃダメなの?

こくはく 【告白】 かくしていた心の中を、打ち明けること。

 

3. 君はレモネード【8 beat Story】【8/pLanet!!】 - YouTube

走り出せ鼓動 もう我慢できない

今すぐ気持ち伝えるね お願い神様

 恋の歌もやはり多いのだがこの曲のようなストレートさが特徴としてあるはずだ。

 

4. Distance【8 beat Story】【8/pLanet!!】 - YouTube

出口を探して彷徨える光 君のその胸へ届くように

時が流れて 僕が消えても 輝き続け 永遠に消えないで

 

5. BLUE MOON【8 beat Story】【8/pLanet!!】 - YouTube

君がいてくれるならば何も怖くなかった

僕らの空に浮かぶ青い月を見上げて

今なら言えるよ胸を張って

大好きだよ これからもずっとよろしくね

仲間やファンに向けたメッセージ。この曲について何かを書くことは難しい。

映像を見てほしい。これにはある種の真実が含まれていると思う。

【DVD視聴動画】8beatStory♪ 8/pLanet!! 2nd LIVE「2時間目の授業は…」 - YouTube

ゲーム内ストーリーでは水瀬鈴音が仲間を想って書いた曲として登場する。

 

6. あの日の約束【8 beat Story】【8/pLanet!!】 - YouTube

もう隣にはキミがいないけれど キミへ伝えたいことがあるんだよ

泣きたくてくじけそうな日もあるけど きっともう大丈夫だよ

This is NakaGo-Chi グッドメロディ

星宮ゆきなの境遇を表現したキャラソン的な曲だが、キャラソン的でありつつも受け取り方の幅はしっかり取られているという形はこの曲に限らない。

 

7. Shiny【8 beat Story】【8/pLanet!!】 - YouTube

手作りチョコレートをあげるよ

とびきり甘くとろける 世界はファンタジー

ハート型に込めたんだ 君への思いを

君への愛情を ギュッと詰め込んで はい、どうぞ?なんて

できたら簡単なのにね 伝えるのは難しい、、

 

8. それゆけ!!乙女のミッション!【8 beat Story】【8/pLanet!!】 - YouTube

ハレハレ アイヤイヤ 言葉がなくても伝わるわ

ハレハレ アイヤイヤ 心をひとつにするのだ

  

9. Tiny little letter【8 beat Story】【8/pLanet!!】 - YouTube

この手紙に込めた小さな願いが 君の心に届きますように

ずっと本当の気持ち伝えられなくて 遠くから君を見つめ続けていた

 好きな声優に手紙を書くことは心身の健康に資するという研究結果が発表されています。

 

10. トキメキの15センチ【8 beat Story】【8/pLanet!!】 - YouTube

気づいちゃったドキドキ 背伸びをして 今からキミに届けるよ

どんなシチュエーションの歌詞なのかは社本悠さんのブログに詳しい。

ameblo.jp

 

11. Sugar Sugar Bee【8 beat Story】【8/pLanet!!】 - YouTube

君に君に 届けたい ハチミツみたいな気持ちを

まるで私 Sugar sugar Bee 受け止めてくれますか?

  

12. Go Live!!【8 beat Story】【8/pLanet!!】 - YouTube

本当は伝えたいことばかり 想いがあふれてくるよ

特別な special day この日のために頑張るの

僕の心全開 君に全部プレゼント

エビストにとっての「ライブ」がどんな場なのかを示していると言えるのでは。

 

13. Still...【8 beat Story】【8/pLanet!!】 - YouTube

もっと もっと大人になれたなら

君にちゃんと気持ち伝えられるかな

 

14. 全部、君のために【8 beat Story】【8/pLanet!!】 - YouTube

キミを困らせてみたくて ワザと涙ぐむフリした

キミを笑わせていたくて ワザと躓いたフリした

かわるがわる顔を出す 感情迷子の私

どちらも本当の姿 Ah 全部受け止めてね

 

15. Toi et Moi【8 beat Story】【8/pLanet!!】 - YouTube

今日こそ伝えたいなぁ

(想像しただけでもうバクバク)

(でも本当は少しだけワクワク)

想いを届けたいなぁ

もう少し そうあと少し 君のところまで

デートを前にして。

 

16. 秘密の部屋の女の子【8 beat Story】【8/pLanet!!】 - YouTube

遠くてもずっと見つめてるよ 気持ちはずっと続いてく

この願い届け 心込めて 今君のもとへ

  

17. DREAMER【8 beat Story】【8/pLanet!!】 - YouTube

誰にも負けない気持ち(勇気を)

今伝えたい(ありがとう)

今ならキミのとなりで(歌うよ)

届けたいこの想いを 

 

18. History【8 beat Story】【8/pLanet!!】 - YouTube

言葉にならないアツい気持ち

思い切り伝えたいなら クラシック音楽 奏でてみよう

君とならmusicの新たな扉 開けるような気がするよ

  

19. 三日月どりーむ【8 beat Story】【8/pLanet!!】 - YouTube

君にいつか伝えるよ Shalala 恋のメロディーを

 

20. Rooting for You【8 beat Story】【8/pLanet!!】 - YouTube

君が今まで 頑張ってきたこと 絶対に大きな力に変わるよ

いつもそばにいてくれてありがとう

僕たちからエールを送るよ You can shine

これは応援ソングですと言われると、時々受け取り方が難しいことがある。

聴き方を指定されるのが嫌なのかもしれないし、何を頑張るのだろうかと戸惑うのかもしれない。

ただ一貫したメッセージを発してきた中で、飾り気のない音楽で「エールを送るよ」と言われるとどこか説得力を感じて背筋が伸びるような思いがする。

結局大事なのは誰に言われるか。それもある。ともかく私はこの曲が好きだ。

 

21. ふわりあるたいむ【8 beat Story】【8/pLanet!!】 - YouTube

願い事は言葉にして 言えばきっと届くはずさ(叶えよう)

 

22. Twinkle Snow【8 beat Story】【8/pLanet!!】 - YouTube

あわ雪がふる Twinkle Snow Winter 恋する予感

ためらわずに 真っすぐな想いだけを 勇気出して そっと 伝えたい

踏み出せるよ Snow Sweet Season

 

23. ここから【8 beat Story】【8/pLanet!!】 - YouTube

一歩進んでみて怖くても 今日からは

ほら、勇気を出してみるよ

私の本当の気持ち聞いてくれますか? 

 

24.サクラ涙

さよならが聞こえたら 二人はもう戻れない

願いはそう叶わない 届かないまま

異色の歌詞に思えたが、恋はいずれ終わりを迎えるということをエビストなりのリアリズムで描写するのがこの曲なのかもしれない。一方でこの恋を忘れまいという歌でもあり。

 

25. Days【8 beat Story】【8/pLanet!!】 - YouTube

伝えたい想いも 言い出せなかったフレーズも

この歌に込めて君まで届くかな

『ありがとう』っていう五文字は きっと魔法のコトバ

みんなに届くといいな 大切なour days

歌で想いを届けるという軸をぶれさせず、『ファンタジア』に戻ってきた感もある。

  

26. Despair【8 beat Story】【2_wEi】 - YouTube

I do know 'bout it.

Driven to despair!

届かないの 忘却の旋律の声は

アンドロイドの親玉であるMotherが生み出した2人組(2機?)2_wEiの曲。

人間とアンドロイドのパフォーマンスバトルという舞台にあって、人間の音楽の破壊者、8/pLanet!! の敵対者であることを明確にして、ストーリーを踏まえた歌詞になっている。

 

8beat story♪は、アンドロイドがパフォーマンスする音楽が隆盛を極めつつある中で、人間の音楽の未来を守ろうとする8人の女の子のレジスタンスの物語だ。

そこで現れる問い=人間の音楽の価値とは何か?に対する答えがこれまでに見てきたような「想いを届ける」楽曲に表現されているのではないか。特殊な舞台設定から何らかのテーマが浮かび上がる、SFとかでよく見るあれである。

まだシナリオは続くが、シナリオとそれに伴う楽曲の一致をここに見ることができるはずだ。

 

Despair』まででエビストの楽曲は51を数えるが、かなり多くの曲で「届ける」「伝える」という言葉が使われていることがわかる。ここで挙げていないものにも率直・素直なメッセージを含んだ歌詞が見られることも注目したい(『Dive to the Future』など)

アプリのスタートから2年、関わる作曲者・作詞者が何人もいる中でも繰り返されてきたのが「届ける」「伝える」だ。向井秀徳は「繰り返される諸行無常 よみがえる性的衝動」というフレーズを何度も歌ってきた。これによく似た作品性が立ち現れる。 

 

 

桜木ひな

主人公のキャラ造形がその作品の性格を表していることはよくある。ということで、桜木ひなたという視点から「想いを届ける」について見てみよう。ややネタバレになるがご容赦いただきたい。

プロフィール画面。

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しっかりここに「届け!この思い!」とあるし、なんなら音ゲー中にも叫んでくれる。

率直に言ってライブでのコールアンドレスポンスはなかなか癖の強いものが多いと思う。

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音楽を愛し、人に元気や勇気を届けられるアイドルになることを夢見る高校2年の女の子だ。自分の夢を叶え、人間の音楽の未来を守るためにライブバトルに参加する。

何気ない私室の背景にテレビとDVD/Blu-ray再生機器(2031年の規格は不明である)があり、アイドル映像を見ているのだろうと想像される。

 

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こんな事を言ってくれる(ストーリーのリニューアル前…オミットされたのか…)

 

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8人が揃う前の、ある回想シーン(第5章)

メンバー集めの最中、ライブバトルで勝てるチームを作らなければと思い詰める彩芽がひなたの楽しげな歌を偶然聴き、歌が好きだという気持ちが大切なのだと思い至る。

彼女自身が歌を楽しんでいることが伝わる…ストーリーの中で彼女の歌がどう受け取られているかを示すシーンだ。

彼女を理解するためのエピソードを挙げよう。昨夏にエビスト初のリーディングイベントがあった。 その台本にはこうある。 

ひなた「……うん。ひなた、ひなたね、どうすればいいのか、わかった気がする。今は、公園で一人で歌ってた頃に比べたら、全然違う。でもね、えへへ……その……好きなんだ」

鈴音「……何が?」

ひなた「歌うことが!それは何も変わらないの!」

ひなた「えへへ……。歌うことが大好きだって胸を張って言いたいね」

鈴音「……うん♪」 

ひなた「なんで歌うのかって、別に戦いたいからじゃないんだ。アンドロイドの歌う音楽も、嫌いなわけじゃないんだ。音楽は、みんなのものだから……。アンドロイドだけが歌う未来なんて、ズルいもん。それだけ。ひなただって、いっぱい、いーっぱい歌いたい!だからね、みんな。歌おう!」

この純粋さが8beat story♪なのだと言いたい。言っていいか?

 

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いまストーリーでは、音楽を愛する気持ちを持ちながらも平凡な女の子でしかない彼女の価値がなんなのか問われようとしている。近い内に更新が来るだろう。2_wEi乱入が予告されているライブ前に合わせてきているのも意図がないとは考えられないのだが…。

 

 

おわりに、そして4th Live

以上のように「届ける」「伝える」という言葉を軸とした時に8 beat story♪がどう見えるかについて書いてきた。大変とっ散らかりそうなのでメインストーリーについては措くとするが、やはり相手を想う気持ちが伝わった時のドラマが印象に残るものになっている。

そしてライブについて。私がエビストに入れ込むようになった最大のきっかけは間違いなく恵比寿ガーデンルームの2ndだった。楽曲が持つ感情を大切にしたパフォーマンス、メンバーの真面目さ、そして熱量が「この先もついていこう」と思わせてくれた。今振り返ると、ライブでも作品のフィロソフィーが体現されていたのだ。3rdについては言わずもがなだ。

4thに向けての3rd Live Blu-rayリリイベでは、彼女達自らハードルを上げるようなことを言ってくれた。今回は凄い、本気でやるからお前達も本気で来いと。もはや頼もしい。

 

そんな一本筋の通ったエビストに少しでも興味を持ってもらいたい。素敵な作品だと思っている。しがないオタクの宣伝になってしまうが、私が届けたい想いはそういうことだ。

アプリをインストールしてストーリーを読もう。

Zepp Divercityに行こう。4th Liveは5月12日だ。

8 beat Story ~アイドル×音楽ゲーム~

8 beat Story ~アイドル×音楽ゲーム~

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8/pLanet!! 今週はこれを聴け!! #3

楽曲紹介第3回。

 

ハニプラ近況としては3rd Live Blu-rayの特典・発売日発表 (3/30)、『Fuzzy N' Wonky』『Twinkle Snow』 『おとめ☆de☆Night』(現在ゲーム内のみ、曜日限定)のリリースといったものがある。

『おとめ☆de☆Night』は『スクールディスコ』『U・RA・RA』等を制作したチームKoTa得意の賑やかな和風ダンスチューン。歌詞とリズムの噛み合いが気持ち良い名曲ということでおすすめ。

 

1.秘密の部屋の女の子

Vo:源氏ほたる/メイ

作詞・作曲・編曲:2ndlifecrew

ラップとも朗読ともつかないイントロで始まる、メルヘンな曲調と歌詞が特徴。ジャケットから見てもおとぎ話とか人形といったモチーフがある。

歌詞は部屋の中から連れ出してくれる人を待つ少女のお話になっている。「心の中の恋心/だれにも伝えられない」「この鏡に映る私/変わらない姿のまま/待ち続けてる」という歌詞からは可愛さよりもむしろ寂しさや閉塞感が感じられる。

少女の姿に喩えられているのは心の奥で燻っている恋心、願い、夢といったものだ。「心の中の恋心/君に伝えたいよ!」と叫んで、聴く者に訴えかけてくる、そんな力強さと美しさのある曲。

澤田美晴と吉村那奈美のフラットで繊細なボーカルがこのような曲世界に合っている。

ハニプラでベスト盤を作れと言われたら迷わず入れる。

 

 

2.Tiny Little Letter

Vo:神楽月/橘彩芽/姫咲杏梨

作詞:2ndlifecrew

作曲編曲:meta

ピアノ主体でアレンジされた滑らかで美しい曲。落ちサビからの複雑なピアノのフレーズが格好いい。ボーカルの人選も大人っぽさ・力強さの方に針を振っている。特に青野菜月の伸びやかで澄んだ声を聴くならばこれじゃないかと思う。

それぞれ特徴のある8人の中から自由な組み合わせで曲を作っているので、多様さ意外さが見られるのもハニプラの良いところだ。

歌詞は憧れの誰かに宛てた手紙がテーマ。ファンレターやエビストニュースのおたよりを書く時に聴こう。

 

 

3.オーバードライブ

Vo.橘彩芽/水瀬鈴音/源氏ほたる/メイ

作詞作曲編曲:央海加亥

切ないメロディで届かないままに熱を上げる片想いを歌う。それを駆り立てるようなキーボードのリフとバックの分厚いギターが格好いい。

オルタナティブロックとか00年代〜のギターロックバンドを下敷きにアイドル楽曲を作ったような印象を受け、個人的にはハニプラの中で最もロックなポジションにいる曲になっている。ブリッジでのギターのロングトーン、ギターソロのフレーズやリバーブ強めの音が聴きどころ、というか好みの真ん中である。

激しい情念よりも切なさが先行する、やや儚げなボーカルも良い。

 

 

4.Days

Vo. 桜木ひなた/水瀬鈴音/神楽月/橘彩芽/姫咲杏梨/星宮ゆきな/源氏ほたる/メイ

作詞作曲:NakaGo-Chi

編曲:meta

3rd Liveの最後に初披露された全員曲。

放課後の帰り道をテーマにした優しげなミドルテンポのナンバーでまさにライブの締めくくりに相応しい曲になっている。『あの日の約束』や『トキメキの15センチ』のNakaGo-Chiらしい、可愛くて親しみやすいグッドメロディ。どこか合唱曲や童謡っぽい。

「伝えたい想いも/言い出せなかったフレーズも/この歌に込めて君まで届くかな」という歌詞がある。「(歌・音楽に乗せて]想いを届ける・伝える」というのは頻出の言葉で、桜木ひなたのキャッチコピーでもある。面と向かって言えないことでも手紙であれば書けることがあるように、音楽という形であればこそ伝えたり、より効果的に表現できたりする。エビストが見せようとしているのはそういうことなのだろうなと最近少し考えている。

Days』はベストアルバム『8』にのみ収録(ベストといっても他にCD媒体でアルバムは出ていないが)されている。当面ゲーム内やiTSでの配信はないとのことで買わないと聴けない。

アルバムは他の選曲を見てもこれからハニプラを始めたいと思っている人にはちょうどいい1枚になっているはずだ。1stから3rd Liveのハイライトを集めたとも言えるような選曲にも見える。装丁・ジャケットを見ても小窓から顔を出すキャラクターなど、パッケージを手に取る喜びがあり、細かい部分だけれどもエビストのグッズやイラストの展開はこういう楽しさが大事にされていると感じる。

 

 

今回はここまで。