エビストについて書きます

8 beat story♪と8/planet!!+2_wEi

8 beat story♪ 第一回リーディング&ミニライブ企画〜真夏の海に刻まれた物語〜 感想 後編

気がつけばもう開催から1ヶ月以上経ってしまった。後編である。

 

コールアンドレスポンス

朗読劇は2部構成で、間にはミニゲーム的なコーナーが取り入れられていた。1st2nd Liveでも音ゲー対決や(ハニプラTV出張版として)古今東西をステージ上でやっており、恒例行事になりつつある。

今回のテーマは自身と他のメンバーの新しいコールアンドレスポンスを考えるというものである。

立花が無茶振りされたり(ロクサレーヌビーム)、青野が彩芽(幼少期)の演技をしたり、今回のボスはあなただからと言われていた社本が何をするかと思うとトリでラップを披露したりと愉快に終わった。

コールアンドレスポンスということで観客も参加する仕組みになっていて、これまでの見るに回る企画よりも良いと感じた。

 

朗読劇でひなた達が海辺で遊ぶシーンがこのコーナーの導入として機能していた。このバラエティ番組的な企画が朗読劇の中身に含まれるというと違う(キャラ名で呼び合ったりはしない)が、イベントをひとつの流れとして作り、演じる部分とそうでない部分の境界を曖昧にする意図も見ることができた。

 

ミニライブ(2)

ライブバトルのトーナメントを制したひなた達が観客からのアンコールに応えるという、やはり劇からの流れを受けてライブを披露する形になっていた。実際のライブパフォーマンスが劇の中で意味を持ってきて、演者がキャラクターとしての一面を帯びて歌い踊ることに着目することになる。

そういう意味であの会場にいた人々は補習授業をしている先生であり海辺のステージでハニプラのライブを見る観客でもあった。劇の中にいたと言って差し支えない。このイベントならではだ。

歌う曲は『DREAMER』。理事長も巻き込まれ、歌って踊った。

 

アンコールは『それゆけ!! 乙女のミッション!』、夜の部のみ追加で『Lovely Summer』。どちらもコールが入る賑やかな曲。サインボールが投げられるという演出?もあって意外性を出してきた。キャラクターサインなのか声優のサインなのかは取っていないのでわからない。今回の趣旨ならキャラクターサインだといいなと思う。

 

終演

そんな具合で最後に挨拶があり楽しい空気で終演となった。

劇の内容にはほとんど触れずに書いてきたが、音楽の未来を変えるというストーリーの上で重要なポイントになるものだった。

メイのいた未来では、この大会で試験的に出場したアンドロイドチームに人間サイドが大敗した記録があると語られたが、それを覆したことは今後の希望になる結果だろう(特に真相を知る理事長やメイにとって)。

ひなたは初めてリーダーという役割を任され彩芽のようにできないことに戸惑いながらも、最後は彼女らしく歌を楽しむ姿勢を失わなければ周りがついてきて支えてくれることを理解したようだ。

人間もアンドロイドも関係ないと言い切った彼女がこれからどう存在感を見せていくのか。メイにこの言葉がどう響いたのか。

物語はまだまだ続く。アイドル作品数あれどもこうした物語を中心に据えたリアルイベントは貴重であるように思うし、是非とも23度と続けてほしい。役者とキャラクターが重なる面白さで言っても音楽ライブ以上に濃かったはずだ。

 

その他の雑感

立花理香を初めて生で見た。美人。それ以上に関西人だ。

・最後の挨拶で吉村が「立花さんすごく美人で」と言うと「もっと見ていいのよ!」と迫る漫才がよかった(うろ覚え)。関西人だ。

・コールアンドレスポンスをやる時も進行役をやるのかと思えば完全に巻き込まれていた。

・「セクシーなの?キュートなの?」を全員にやらせて巻き込みながら自爆する吉村。

・マイクの前に立つ時の身振り手振りで金魚の役者ぶりが目立っていた。映画出演経験もあるわけだ。

・吉井のあやみん師匠が異常にかわいい。リンリン。

・鈴音がひなたに向ける視線は幼馴染以上の、簡単には片付けられないものがある。

・朗読中に感極まる社本。オーディエンスを煽る社本。

 

台本もほとんど読み返せておらず書き足りないところもあるがひとまずここまでにしたい。

う〜ん、俺は一生8beatstory♪についていくぜ。

8 beat story♪ 第一回リーディング&ミニライブ企画〜真夏の海に刻まれた物語〜 感想 前編

はじめに

少し時間が経ったが、8/19に開催されたエビスト初のリーディングイベントに行ってきた。声優がやる生の朗読イベントというのは初めての体験なので、朗読劇なら当たり前に思われそうなことも新鮮で面白いイベントだった。

大変良いイベントだったのでここに何がよかったのかしっかり書き残しておこうという記事である。最早私はエビスト大好きオタクになってしまって冷静とは言えないし、こういうイベントに足を運んだ経験もあまりないので疑問が付く点もあるかもしれないが。

 

概要

会場は日本教育会館の一ツ橋ホール。昼夜の二部開催。ハニプラのイベントは二部やるのがほぼ恒例だが例にもれず。私は両方参加した。

出演者は8/pLanet8人(和氣あず未は声のみ)、理事長役の立花理香立花理香はエビストのイベント初登場。

イベントの構成としてはミニライブ朗読ミニライブとなっていて、途中バラエティ番組(ハニプラTVかエビストニュース)的なコーナーもあった。

 

開演まで

会場のキャパは設備概要を見ると802人とあったがおそらく客入りは半分弱ぐらいだったか。ライブほどの集客は難しいということかもしれない。サッカーと同じで適切な大きさのスタジアム、集会場というのは大切だ。満員にならない長居スタジアムよりもキンチョウスタジアムの方が行く気が起きるものだから。

しかしともかく聞くということになると快適で、ホール自体もかっこよかった。

私の席は10列前後でなかなか良いのではと思っていたけれども(実際しっかり演者の表情等も見えた)客全体から見れば結構後ろの方であった。

 

朗読+ミニライブ

メイ(澤田美晴)理事長(立花理香)の諸注意があり開演。

最初は澤田・立花の『学び舎の空に』、社本・吉井・吉岡の『君はレモネード』(夜は青野・金魚・吉岡の『Tiny Little Letter』)が披露された。

立花が出演するということで『学び舎の空に』は披露されることが前からエビストニュース等で言われていた。盛り上げるよりも聞かせるタイプの曲だ。2人が歌いながらアイコンタクトなどしているのを見ると今後もやってほしいという気持ちが出てくる。8人の中でのやや特殊なポジションにいるメイ、という側面が出ているのが良い。

 

新衣装が作られていたことは私にとってひとつの驚きだった。今回のイベントも力の入ったものになると思っていたとはいえ、次の新衣装は3rdライブだろうなと勝手に決めてかかっていた。

朗読劇のシチュエーションが夏合宿ということで、眩しい白の衣装(全員デザインが違う)に様々なアクセサリーも用意され涼やかである。

朗読といっても生身の人間を見て聞くものだし、衣装も雰囲気を作る重要なピースになりうるのだなあと考えたりした。

割とシンプルなデザインで朗読劇という場らしい衣装になっていたと思う。これがもっと体を使った舞台とかになると違うのかもしれないが、コスプレ的にもならず、キャラと演者の距離感がちょうどいいというか。

 

全員が登壇し、自己紹介を経て朗読パートが始まる。

ライブバトルでアンドロイドに挑んでいるヒューマンサイドのグループが集まった大会が開かれ、それに合宿も兼ねてハニプラが参加するというストーリー。先生は夏季補習で来られないということで理事長が引率役である。先生は彼女達が手紙やメールを送る相手として登場する。そういう形で参加していると言えるかもしれない。

面白いと思ったのは、残念ながら今回のイベントに出席できなかった和氣、という状況を劇に落とし込んでいる点だ。和氣演ずるゆきなも役者仕事で合宿に来られないことになっており2人がまるで同一人物であるように扱われているのである。

そういうわけでゆきなはスクリーンに投影される形で和氣の声と一緒に登場し、忙しそうに仕事をこなす中で理事長に連絡を取ったりテレビからメンバーを応援したりしてくれる。

全員揃うのがベストだが、こういう中でも上手い見せ方をしてくれたというか、(ゆきなが合宿に参加している体でやるよりも)ある意味で不在を感じさせない形になっていることが嬉しかった。

キャスト陣とキャラクターの誕生日を一致させているあたりもそうだし、この二者の関係をどう扱うかという点でああこれがエビストのやり方だなと思わされた一件であった。また、仕組まれている面も大いにありつつ(エビストのひとつの狙いだろう)、キャストの振る舞い方にキャラクターの存在を感じることも一度や二度ではないのである。

 

つまり私からすると演者とキャラクターの距離感の近さが見えるのが今回のイベントだった、という風にまとめて前半を終えたい。

 

文中敬称略

8/pLanet!! 今週はこれを聴け!! #2

2回である。

最新状況としては『ホントの気持ち』がiTSで配信中(レコチョク配信日は7/19)。まさに純粋、素朴な一曲。星宮ゆきな/和氣あず実の天才性も発揮されている。ハニプラの飛び道具。

ゲーム内では水瀬鈴音ソロ曲『三日月どりーむ』がリリースされた。まさに夢見心地な曲調と良いメロディだ。

ホントの気持ち

ホントの気持ち

  • 8/pLanet!!
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  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

楽曲以外に目を向けると、113rd LIVEのチケットは完売となった一方で8リーディング企画+ミニライブはまだ数に余裕があるようだ。

8月はハニプラTVのDVD発売(イベント)、コミケ出展、9月は2nd LIVE DVD発売(イベント)というのが当面の予定だろうか。

キャストから興味を持つのもひとつの形だということで、軽率に足を運んでもらいたい。

 

1.DREAMER

Vo: 桜木ひなた/水瀬鈴音/神楽月/橘彩芽/姫咲杏梨/星宮ゆきな/源氏ほたる/メイ

作詞:KoTa/原田雄一/花衣

作曲編曲:KoTa/原田雄一

DREAMER

DREAMER

  • 8/pLanet!!
  • アニメ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

2nd LIVEを前に発表された全員曲。三三七拍子が取り入れられた、正統派でキャッチーな雰囲気のある応援ソングだ。

「フレー!フレー!夢見ルガール!」とあるからまずは彼女達自身を奮い立たせるための歌でもある。応援と言うけれどその前に、我々は誰かが一生懸命に物事に打ち込む姿に心を打たれたりもする。エモ。

キャラ紹介に将来の夢という項目があるくらいだから、私はエビスト第2のテーマソングとして考えている。

 

サビの動きが大きいキーボードや韻踏みが良いリズムになっていると思う。

『ファンタジア』『Lovely Summer』では1,2,3カウントが入っている一方、こちらは5からのカウントダウンがサビ前にある。

プロデューサーの意向かどうかは分からないが、ともかくライブでは上手くハマるのでそういう狙いがあるものだと考えている。

2nd LIVEが初披露だったが、ペンライトを左右に振る振り付けが自然と客席にも伝播していた。楽しい!

作曲・編曲はKoTa/原田雄一。『絆のポラリス 』『スクールディスコ』『Halloween☆Night』に参加している。

 

 

2.ハピ♡メリ

Vo: 桜木ひなた/水瀬鈴音/神楽月/橘彩芽/姫咲杏梨/星宮ゆきな/源氏ほたる/メイ

作詞・作曲・編曲: 2ndlifecrew

ハピ♡メリ

ハピ♡メリ

  • 8/pLanet!!
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エビストのちょっとだけ内省的で親密なクリスマスソング。全員曲。

ジングルベルのメロディを引用したリフやハイハット代わりの鈴の音がクリスマスの雰囲気を醸し出している。

それでも基本はロックバンド的なシンプルさ、適度なドラムスの重さがあるサウンドである。

浮かれがちな街を眺めながら、はしゃいだりはしないけれど大事な人と過ごすクリスマスという趣が大変良い。

「鳴り止まない胸の高鳴りを このリズムに合わせて 夢へと続くこの道を 歌いながら歩いていこう」という一節が沁みる。

「鳴り響くベルの音がリンドン♪」もかわいい。名曲! 

 

 

3.君はレモネード

Vo: 桜木ひな/水瀬鈴音/神楽月

作詞・作曲・編曲: 西浦さゆり

君はレモネード

君はレモネード

  • 8/pLanet!!
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疾走感あるベースが引っ張る真っ直ぐなバンドサウンドにトランペットが乗っかる、走り始めた恋の気持ちの曲。

そのトランペットの打ち込み感というか、チープな音色が上手くハマっている。

ハニプラ全体でも同じことが言えるが、この2年生トリオは幼げで無邪気、おっとり優しい、ボーイッシュとそれぞれ声(歌い方)のキャラクターがはっきりしていてバランスが良い。

 

作詞作曲編曲は西浦さゆり。『初恋チェリーブロッサム』『Give Me Love』『Go Live!!』『学び舎の空に』と、ハニプラでの楽曲を見るとバンドものの曲に強くてなかなかキャッチーなものが多い印象。『Give Me Love』はガールズバンドな力強さのある一曲。 

 

 

 4.Toi et Moi

Vo: 桜木ひなた/源氏ほたる/星宮ゆきな

作詞・作曲・編曲: シン・マナヒロ

Toi et Moi

Toi et Moi

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デートの日、慌ただしい朝の場面を切り取った人気の一曲。二度寝したりメイクしたりジュースをこぼしたりと忙しい。

派手な音色のシンセのシンプルなリフとギターも含めた重いリズムが魅力。そういうアレンジによるのか、ハニプラ楽曲の中でもかなり今時っぽい雰囲気がある。

ボーカルはハニプラでも特にキュートな声を持った3人。重い音との組み合わせもうまくいっているし、台詞っぽく歌う部分も彼女たちならではの部分が出ている。源氏ほたる/吉村那奈美の「もう起こしてよ」は是非聴こう。

こういうボーカルの作為性もハニプラのひとつの魅力で、極端にふれない素朴なアレンジやメロディ、ボーカルの組み合わせで程よい甘さに仕上がっている楽曲は多いと思う。わざとらしくなるのを上手く回避しているというか。

Toi et Moiはそんな中でも強いインパクトのある曲。私はリフ中心で攻めているのが好きだ。

 

作詞作曲編曲はシン・マナヒロ(現在この1曲のみ)。

パンクな服装やCMYKな彩色で洒落たジャケットも注目してほしい。

 

 

5.Shiny

Vo: メイ/桜木ひな/水瀬鈴音/神楽月

作詞・編曲: 2ndlifecrew

作曲: 戸叶理人 

Shiny

Shiny

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バレンタインデーに贈る気持ちがテーマ。メイ/澤田美晴がメインで2年生が脇を固める超常的に甘くてかわいい1曲。

トランペットとキーボードがキラキラとした華やかさを添えつつ、張りのある音色のドラムス、やや歪んだベースがパワフルな印象を与えている。アイドル的!

Bメロ「手作りチョコレートをあげるよ」「素直な気持ちがきっと一番」が、直後2小節ボーカルの休符もあって必殺のフレーズとして響く(ライブでの振り付けもめちゃめちゃにかわいい)。

メイ/澤田美晴の声は少しかすれ気味のところに魅力があって、アンドロイドというキャラ設定もあり全般的にフラットな歌い方になっているのが特徴。『秘密の部屋の女の子』も彼女の魅力が炸裂する一曲。

 

作曲は戸叶理人。『INNOCENT』『Error』も2ndlifecrewとコンビで手掛けている。

 

 

6.全部、君のために

Vo: 桜木ひなた/水瀬鈴音/姫咲杏梨/源氏ほたる

作詞・作曲・編曲: 2ndlifecrew

全部、君のために

全部、君のために

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Shinyとは対照的に毒気が強い、バレンタインデーがテーマの曲その2。

共依存的で重い愛情の詰まった歌詞が変拍子入りの激しいサウンドと一緒に綴られる。

執着心、支配欲、私だけを見てという押し付けがこのタイトルに繋がるので迫力がある。

つまり身も蓋もなく言えばメンヘラの歌だけどそこは2ndlifecrew、変化球でありつつイロモノには走っていないのが好感が持てるし、その分重みが増しているとすら思う。

「キミを困らせてみたくて ワザと涙ぐむフリした キミを笑わせていたくて ワザと躓いたフリした」がどうにも好き。

 

BoyFriend』等でも感じるがちょっと情念のある曲を姫咲杏梨/金魚わかなが歌うと少しクセのある声がハマるというか、大人と少女の狭間っぽさというか、生っぽさというか

 

 

 7.Sugar Sugar Bee

Vo. 水瀬鈴音/桜木ひなた/姫咲杏梨/星宮ゆきな/メイ

作詞・作曲・編曲: 央海加亥

Sugar Sugar Bee

Sugar Sugar Bee

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 ミツバチ(蜂蜜)をモチーフにした、ミドルテンポで浮遊感があるテクノポップな一曲。とても甘い。

かわいい音色のシンセや間奏~ブリッジの左右に振られた甘い囁きのコーラスが大きな聴きどころだろう。

落ちサビはメインである水瀬鈴音/吉井彩実の本領発揮。

2番でサビではなく間奏~ブリッジに流れるのがいい。

 

2nd LIVEではゲーム画面を利用してのキャラ会話を映像で流してから(ホットケーキを焼くというストーリー)この曲のパフォーマンスに入るという演出があり、セットリストの中でも重要な位置を占めていた。

こういうステージ演出が見られるのはキャラクターやストーリーがあるコンテンツならではだなと感じた部分だ。

 

 

 

これは気になるな、という文章を私は書けているだろうか。

あるいはこうして文章を書くよりもライブ映像や、Twitter等からメンバーを見てもらうほうがインパクトがあるのかもしれない。

私は 社本 悠 (@ShamotoHaruka) さんが好きです。

 

続く。