エビストについて書きます

8 beat story♪と8/planet!!+2_wEi

8 beat story♪ 第一回リーディング&ミニライブ企画〜真夏の海に刻まれた物語〜 感想 前編

はじめに

少し時間が経ったが、8/19に開催されたエビスト初のリーディングイベントに行ってきた。声優がやる生の朗読イベントというのは初めての体験なので、朗読劇なら当たり前に思われそうなことも新鮮で面白いイベントだった。

大変良いイベントだったのでここに何がよかったのかしっかり書き残しておこうという記事である。最早私はエビスト大好きオタクになってしまって冷静とは言えないし、こういうイベントに足を運んだ経験もあまりないので疑問が付く点もあるかもしれないが。

 

概要

会場は日本教育会館の一ツ橋ホール。昼夜の二部開催。ハニプラのイベントは二部やるのがほぼ恒例だが例にもれず。私は両方参加した。

出演者は8/pLanet8人(和氣あず未は声のみ)、理事長役の立花理香立花理香はエビストのイベント初登場。

イベントの構成としてはミニライブ朗読ミニライブとなっていて、途中バラエティ番組(ハニプラTVかエビストニュース)的なコーナーもあった。

 

開演まで

会場のキャパは設備概要を見ると802人とあったがおそらく客入りは半分弱ぐらいだったか。ライブほどの集客は難しいということかもしれない。サッカーと同じで適切な大きさのスタジアム、集会場というのは大切だ。満員にならない長居スタジアムよりもキンチョウスタジアムの方が行く気が起きるものだから。

しかしともかく聞くということになると快適で、ホール自体もかっこよかった。

私の席は10列前後でなかなか良いのではと思っていたけれども(実際しっかり演者の表情等も見えた)客全体から見れば結構後ろの方であった。

 

朗読+ミニライブ

メイ(澤田美晴)理事長(立花理香)の諸注意があり開演。

最初は澤田・立花の『学び舎の空に』、社本・吉井・吉岡の『君はレモネード』(夜は青野・金魚・吉岡の『Tiny Little Letter』)が披露された。

立花が出演するということで『学び舎の空に』は披露されることが前からエビストニュース等で言われていた。盛り上げるよりも聞かせるタイプの曲だ。2人が歌いながらアイコンタクトなどしているのを見ると今後もやってほしいという気持ちが出てくる。8人の中でのやや特殊なポジションにいるメイ、という側面が出ているのが良い。

 

新衣装が作られていたことは私にとってひとつの驚きだった。今回のイベントも力の入ったものになると思っていたとはいえ、次の新衣装は3rdライブだろうなと勝手に決めてかかっていた。

朗読劇のシチュエーションが夏合宿ということで、眩しい白の衣装(全員デザインが違う)に様々なアクセサリーも用意され涼やかである。

朗読といっても生身の人間を見て聞くものだし、衣装も雰囲気を作る重要なピースになりうるのだなあと考えたりした。

割とシンプルなデザインで朗読劇という場らしい衣装になっていたと思う。これがもっと体を使った舞台とかになると違うのかもしれないが、コスプレ的にもならず、キャラと演者の距離感がちょうどいいというか。

 

全員が登壇し、自己紹介を経て朗読パートが始まる。

ライブバトルでアンドロイドに挑んでいるヒューマンサイドのグループが集まった大会が開かれ、それに合宿も兼ねてハニプラが参加するというストーリー。先生は夏季補習で来られないということで理事長が引率役である。先生は彼女達が手紙やメールを送る相手として登場する。そういう形で参加していると言えるかもしれない。

面白いと思ったのは、残念ながら今回のイベントに出席できなかった和氣、という状況を劇に落とし込んでいる点だ。和氣演ずるゆきなも役者仕事で合宿に来られないことになっており2人がまるで同一人物であるように扱われているのである。

そういうわけでゆきなはスクリーンに投影される形で和氣の声と一緒に登場し、忙しそうに仕事をこなす中で理事長に連絡を取ったりテレビからメンバーを応援したりしてくれる。

全員揃うのがベストだが、こういう中でも上手い見せ方をしてくれたというか、(ゆきなが合宿に参加している体でやるよりも)ある意味で不在を感じさせない形になっていることが嬉しかった。

キャスト陣とキャラクターの誕生日を一致させているあたりもそうだし、この二者の関係をどう扱うかという点でああこれがエビストのやり方だなと思わされた一件であった。また、仕組まれている面も大いにありつつ(エビストのひとつの狙いだろう)、キャストの振る舞い方にキャラクターの存在を感じることも一度や二度ではないのである。

 

つまり私からすると演者とキャラクターの距離感の近さが見えるのが今回のイベントだった、という風にまとめて前半を終えたい。

 

文中敬称略

8/pLanet!! 今週はこれを聴け!! #2

2回である。

最新状況としては『ホントの気持ち』がiTSで配信中(レコチョク配信日は7/19)。まさに純粋、素朴な一曲。星宮ゆきな/和氣あず実の天才性も発揮されている。ハニプラの飛び道具。

ゲーム内では水瀬鈴音ソロ曲『三日月どりーむ』がリリースされた。まさに夢見心地な曲調と良いメロディだ。

ホントの気持ち

ホントの気持ち

  • 8/pLanet!!
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  • ¥250
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楽曲以外に目を向けると、113rd LIVEのチケットは完売となった一方で8リーディング企画+ミニライブはまだ数に余裕があるようだ。

8月はハニプラTVのDVD発売(イベント)、コミケ出展、9月は2nd LIVE DVD発売(イベント)というのが当面の予定だろうか。

キャストから興味を持つのもひとつの形だということで、軽率に足を運んでもらいたい。

 

1.DREAMER

Vo: 桜木ひなた/水瀬鈴音/神楽月/橘彩芽/姫咲杏梨/星宮ゆきな/源氏ほたる/メイ

作詞:KoTa/原田雄一/花衣

作曲編曲:KoTa/原田雄一

DREAMER

DREAMER

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2nd LIVEを前に発表された全員曲。三三七拍子が取り入れられた、正統派でキャッチーな雰囲気のある応援ソングだ。

「フレー!フレー!夢見ルガール!」とあるからまずは彼女達自身を奮い立たせるための歌でもある。応援と言うけれどその前に、我々は誰かが一生懸命に物事に打ち込む姿に心を打たれたりもする。エモ。

キャラ紹介に将来の夢という項目があるくらいだから、私はエビスト第2のテーマソングとして考えている。

 

サビの動きが大きいキーボードや韻踏みが良いリズムになっていると思う。

『ファンタジア』『Lovely Summer』では1,2,3カウントが入っている一方、こちらは5からのカウントダウンがサビ前にある。

プロデューサーの意向かどうかは分からないが、ともかくライブでは上手くハマるのでそういう狙いがあるものだと考えている。

2nd LIVEが初披露だったが、ペンライトを左右に振る振り付けが自然と客席にも伝播していた。楽しい!

作曲・編曲はKoTa/原田雄一。『絆のポラリス 』『スクールディスコ』『Halloween☆Night』に参加している。

 

 

2.ハピ♡メリ

Vo: 桜木ひなた/水瀬鈴音/神楽月/橘彩芽/姫咲杏梨/星宮ゆきな/源氏ほたる/メイ

作詞・作曲・編曲: 2ndlifecrew

ハピ♡メリ

ハピ♡メリ

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エビストのちょっとだけ内省的で親密なクリスマスソング。全員曲。

ジングルベルのメロディを引用したリフやハイハット代わりの鈴の音がクリスマスの雰囲気を醸し出している。

それでも基本はロックバンド的なシンプルさ、適度なドラムスの重さがあるサウンドである。

浮かれがちな街を眺めながら、はしゃいだりはしないけれど大事な人と過ごすクリスマスという趣が大変良い。

「鳴り止まない胸の高鳴りを このリズムに合わせて 夢へと続くこの道を 歌いながら歩いていこう」という一節が沁みる。

「鳴り響くベルの音がリンドン♪」もかわいい。名曲! 

 

 

3.君はレモネード

Vo: 桜木ひな/水瀬鈴音/神楽月

作詞・作曲・編曲: 西浦さゆり

君はレモネード

君はレモネード

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疾走感あるベースが引っ張る真っ直ぐなバンドサウンドにトランペットが乗っかる、走り始めた恋の気持ちの曲。

そのトランペットの打ち込み感というか、チープな音色が上手くハマっている。

ハニプラ全体でも同じことが言えるが、この2年生トリオは幼げで無邪気、おっとり優しい、ボーイッシュとそれぞれ声(歌い方)のキャラクターがはっきりしていてバランスが良い。

 

作詞作曲編曲は西浦さゆり。『初恋チェリーブロッサム』『Give Me Love』『Go Live!!』『学び舎の空に』と、ハニプラでの楽曲を見るとバンドものの曲に強くてなかなかキャッチーなものが多い印象。『Give Me Love』はガールズバンドな力強さのある一曲。 

 

 

 4.Toi et Moi

Vo: 桜木ひなた/源氏ほたる/星宮ゆきな

作詞・作曲・編曲: シン・マナヒロ

Toi et Moi

Toi et Moi

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デートの日、慌ただしい朝の場面を切り取った人気の一曲。二度寝したりメイクしたりジュースをこぼしたりと忙しい。

派手な音色のシンセのシンプルなリフとギターも含めた重いリズムが魅力。そういうアレンジによるのか、ハニプラ楽曲の中でもかなり今時っぽい雰囲気がある。

ボーカルはハニプラでも特にキュートな声を持った3人。重い音との組み合わせもうまくいっているし、台詞っぽく歌う部分も彼女たちならではの部分が出ている。源氏ほたる/吉村那奈美の「もう起こしてよ」は是非聴こう。

こういうボーカルの作為性もハニプラのひとつの魅力で、極端にふれない素朴なアレンジやメロディ、ボーカルの組み合わせで程よい甘さに仕上がっている楽曲は多いと思う。わざとらしくなるのを上手く回避しているというか。

Toi et Moiはそんな中でも強いインパクトのある曲。私はリフ中心で攻めているのが好きだ。

 

作詞作曲編曲はシン・マナヒロ(現在この1曲のみ)。

パンクな服装やCMYKな彩色で洒落たジャケットも注目してほしい。

 

 

5.Shiny

Vo: メイ/桜木ひな/水瀬鈴音/神楽月

作詞・編曲: 2ndlifecrew

作曲: 戸叶理人 

Shiny

Shiny

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バレンタインデーに贈る気持ちがテーマ。メイ/澤田美晴がメインで2年生が脇を固める超常的に甘くてかわいい1曲。

トランペットとキーボードがキラキラとした華やかさを添えつつ、張りのある音色のドラムス、やや歪んだベースがパワフルな印象を与えている。アイドル的!

Bメロ「手作りチョコレートをあげるよ」「素直な気持ちがきっと一番」が、直後2小節ボーカルの休符もあって必殺のフレーズとして響く(ライブでの振り付けもめちゃめちゃにかわいい)。

メイ/澤田美晴の声は少しかすれ気味のところに魅力があって、アンドロイドというキャラ設定もあり全般的にフラットな歌い方になっているのが特徴。『秘密の部屋の女の子』も彼女の魅力が炸裂する一曲。

 

作曲は戸叶理人。『INNOCENT』『Error』も2ndlifecrewとコンビで手掛けている。

 

 

6.全部、君のために

Vo: 桜木ひなた/水瀬鈴音/姫咲杏梨/源氏ほたる

作詞・作曲・編曲: 2ndlifecrew

全部、君のために

全部、君のために

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Shinyとは対照的に毒気が強い、バレンタインデーがテーマの曲その2。

共依存的で重い愛情の詰まった歌詞が変拍子入りの激しいサウンドと一緒に綴られる。

執着心、支配欲、私だけを見てという押し付けがこのタイトルに繋がるので迫力がある。

つまり身も蓋もなく言えばメンヘラの歌だけどそこは2ndlifecrew、変化球でありつつイロモノには走っていないのが好感が持てるし、その分重みが増しているとすら思う。

「キミを困らせてみたくて ワザと涙ぐむフリした キミを笑わせていたくて ワザと躓いたフリした」がどうにも好き。

 

BoyFriend』等でも感じるがちょっと情念のある曲を姫咲杏梨/金魚わかなが歌うと少しクセのある声がハマるというか、大人と少女の狭間っぽさというか、生っぽさというか

 

 

 7.Sugar Sugar Bee

Vo. 水瀬鈴音/桜木ひなた/姫咲杏梨/星宮ゆきな/メイ

作詞・作曲・編曲: 央海加亥

Sugar Sugar Bee

Sugar Sugar Bee

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 ミツバチ(蜂蜜)をモチーフにした、ミドルテンポで浮遊感があるテクノポップな一曲。とても甘い。

かわいい音色のシンセや間奏~ブリッジの左右に振られた甘い囁きのコーラスが大きな聴きどころだろう。

落ちサビはメインである水瀬鈴音/吉井彩実の本領発揮。

2番でサビではなく間奏~ブリッジに流れるのがいい。

 

2nd LIVEではゲーム画面を利用してのキャラ会話を映像で流してから(ホットケーキを焼くというストーリー)この曲のパフォーマンスに入るという演出があり、セットリストの中でも重要な位置を占めていた。

こういうステージ演出が見られるのはキャラクターやストーリーがあるコンテンツならではだなと感じた部分だ。

 

 

 

これは気になるな、という文章を私は書けているだろうか。

あるいはこうして文章を書くよりもライブ映像や、Twitter等からメンバーを見てもらうほうがインパクトがあるのかもしれない。

私は 社本 悠 (@ShamotoHaruka) さんが好きです。

 

続く。

8/pLanet!! 今週はこれを聴け!! #1

 

これは8/pLanet!!(ハニプラ)の楽曲をレビュー、というか紹介していこうという趣旨の記事だ。

8 beat story♪(エビスト)のリリースから1年を過ぎ、ほとんど月に2曲のペースで追加されてきた楽曲は6月下旬の時点で35を数えている(アプリ内のみのリリースを含む)。一度にDL購入するには多すぎる数であり、公式サイドからも試聴動画等がなかなか追加されないので、興味はあるがどれからいけばいいのかという方の参考になればということで書くことにした。

いちファンとしてはアプリをDLしてキャラクターやストーリーも一緒に楽しんでもらいたい気持ちもあるが、楽曲開放にプレイヤーランクが必要なものも多く(補足:ランク関係なく曜日で開放される楽曲も多い)、まずは楽曲からという向きからするとハードルが高いと考えたのもある。

いくつかの回に分けた形式でやっていくつもりだが、リリース順とは関係なくピックアップしていくものとする。予め断っておくと週刊ペースで書いていけるかは不明である。

 8/pLanet!!の楽曲はiTunesレコチョクで配信されている。

 

 

1.BoyFriend 桜木ひなた・水瀬鈴音・姫咲杏梨・星宮ゆきな・源氏ほたる)

BoyFriend

BoyFriend

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アルバム『8/pLanet!!』の3番目。

4つ打ちと乾いた音色のハンドクラップ、やや歪んだキーボードとノイジーなギターが絡まり、メンバー5人の可愛く切なげなボーカルが乗る。ハンドクラップといいAメロの裏拍といいリズムがかっこいい。

大人しい少女の片想いと決心の歌であるが、彼に話しかける恋敵に嫉妬したりと少しビターなところもある。可愛さと格好良さが同居する名曲。

1st, 2nd LIVEやリリイベ等で多く披露されている他、本来の歌唱メンバーでない吉岡美咲・青野菜月、澤田美晴もタイや大阪でパフォーマンスを見せており、代表曲と言って差し支えない。

作詞・作編曲は央海加亥。他には『Sugar Sugar Bee』『オーバードライブ』を手がけている。やはりどちらも恋する女の子の曲。

 

2.カナエルミライ桜木ひなた・水瀬鈴音・神楽月・橘彩芽・姫咲杏梨)

カナエルミライ

カナエルミライ

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初期10曲のひとつでアルバム『8/pLanet!!』の2曲目。軽快な4つ打ちリズムとシンプルなアレンジで音楽への愛、友情、夢を歌った爽やかな曲。

ハモりであったりサビで台詞っぽく入ってくるオブリガートが聴きどころ。キャラ性がよく出た歌い方になっており、特に桜木ひな/社本悠の(もはや能天気とも言えるほど!)屈託のない声がすばらしい。センターを張っているだけあり、彼女の声がエビスト楽曲の軸にあってその明るい性格を決定付けていると私は思っている。

良い意味で垢抜けていない、素朴な雰囲気を持ったエビストらしさが詰まった楽曲である。最初のあたりはそこまででもと思っていたが聴いているうちにこの真っ直ぐさが沁みるようになってきた。

 

3.Lovely Summer 桜木ひなた・水瀬鈴音・神楽月・橘彩芽・姫咲杏梨・星宮ゆきな・源氏ほたる・メイ)

Lovely Summer

Lovely Summer

  • 8/pLanet!!
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1,2,3!」「oh-Yes! x2」とかのハイテンションな掛け声が大量に挿まれている、賑やかで楽しい夏の曲。8人全員参加。この天真爛漫さはエビストの重要な一面だ。

歌詞の他にもベンチャーズ的なテケテケもあって海の存在を感じられる。間奏・アウトロではギターとトランペットが大活躍しており、夏を謳歌するハニプラを効果的に演出してくれる。

 8月リーディングイベントのミニライブではこの曲を見られるのでは、と期待している。季節柄ぴったりであるし。

作編曲はメインテーマ『ファンタジア』も提供している松田純一。隙がない。

 

4.History(水瀬鈴音・桜木ひなた・星宮ゆきな・源氏ほたる・メイ)

History

History

  • 8/pLanet!!
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ヒップホップ的なビートのトラックをベースに、ショパンなどクラシックの名曲を複数サンプリング。歌詞は曲名通りにクラシック音楽の歴史を辿るという飛び道具感のある一曲。音楽賛歌。

ハイドン モーツァルト ベートーヴェンらは古典派の時代」と覚え歌の要素もありインパクト抜群である。

といっても出落ちということは全くなく、クラシック音楽をモチーフとしているだけにピアノ・トランペット・ヴァイオリンが美しいハーモニーを奏でている。

エビストのひとつのテーマ、音楽とそれを愛する気持ちが表現されていることも重要だ。誰より音楽を愛し作曲家を志す水瀬鈴音(吉井彩実)と音楽の未来を救うべくやってきたメイ(澤田美晴)がこれをメインで歌うことはキャラクター性の反映でもあり、キャラクターの存在で一層楽曲が豊かになるのを実感できる。

作詞・作編曲は水瀬いのりへの曲提供もあるKOUGA

 

5.それゆけ!!乙女のミッション!桜木ひなた・橘彩芽・星宮ゆきな)

それゆけ!!乙女のミッション!

それゆけ!!乙女のミッション!

  • 8/pLanet!!
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 「夢と夢を繋いで まるでアマノハシダテ」「ピンクもパンクもレースのフリフリも まぜこぜでいきたいんです」反抗心・遊び心・貪欲さ溢れるハニプラ随一の元気なポップロック。イントロの「うー!はいはい!」がとても可愛い。

サビの早口のフレーズと縦ノリが見事にハマっており、私は聴いていると若干躁になる。オケの方もコミカルな音が取り入れられ、歌詞の持っている雰囲気と良いコンビネーションを見せている。

2nd LIVEのアンコールでは8人全員で披露され、コールも多数入ることからやはりライブで楽しい曲であることを証明した。

浮世離れした声の桜木ひな/社本悠と星宮ゆきな/和氣あず未、ハニプラ内でも地に足着いた感のある橘彩芽/青野菜月という両極端のキャスティングはコミカル一辺倒にならずシリアスも含ませることに成功しているように思う。

 

作詞・作編曲はハニプラの10曲以上に関わっている2ndlifecrew。素朴で真っ直ぐ、切実さを備えた楽曲が素敵。

初期10曲のうち『Distance』『先手必勝スマイル』『Blue Moon』は氏の手による。

他に作曲で参加しているのは『ハピ♡メリ』『Still…』『全部、君のために』『秘密の部屋の女の子』、iTunes未配信の最新曲『ホントの気持ち』。

作詞・編曲での参加『Shiny*1Tiny Little Letter』『INNOCENT』『Error』。

 

0.アルバム『8/pLanet!!』について

8/pLanet!!

8/pLanet!!

  • 8/pLanet!!
  • アニメ
  • ¥2400

 

初期の10曲を収録したアルバムである。個別での配信もあり、アルバムとして聴く(おまけにちょっと安い)か、個別DLなら各曲のジャケットを入手することになる。

メインテーマ『ファンタジア』から始まり『BoyFriend』『スクールディスコ』が特に強いインパクトを残すアルバムになっていると思う。他の曲も良いものが揃っていて、曲名通りに甘酸っぱく元気な『君はレモネード』とか、メンバー間、ファン(先生と呼ばれる)との関係に言及した『BLUE MOON』なども是非聴いてもらいたい。

比較的シンプルなバンド編成の楽曲が多く、一聴するとフックが弱いと感じるかもしれない(私がそうだった)が、そのシンプルさもハニプラのキャラクター性だなあと私は考えているところだ。(そういうものを何度か聴いているうちに好ましく思えてきたりする経験は皆さんもお持ちだと思う)

このような曲構成はアルバム通しで聴きやすくする助けにもなっている。

 

エビストからは現在30曲以上がリリースされているが、大人っぽくない、少女性のようなものがすべてに一貫しているように思う。それはエビスト的解釈によるEDMCount It Down』も同様である(これもおすすめの一曲だ)。まず設定が学校で結成されたユニットだから、そのイメージも大事にされているのだろう。

ともかくここまでの曲紹介で書いてきたことと共通することになるが、素朴で無垢で純粋、そういうことが私がエビストに感じる魅力であると強調しておきたい。

 

まずはアルバムから、あるいは気になった曲から聴いていただき、この投稿がハニプラの楽曲を楽しむ一助となれば嬉しい。

*1:殺人的に可愛い